今週の植物は「むべ」、アケビ科の常緑つる性木本植物で、日本をはじめ東アジアが原産地です。漢字で書くと「郁子」。花は4月頃、反り返った形の白くて小さな花が咲きます。10月になると実ができ、最初は緑でだんだんと紫色に変わります。写真の実は少し斑点が出てますが、11月の初め頃までは艶があっていかにもおいしそうでした。11月2日に其枝幼稚園であった収穫感謝祭にはたくさんの「むべ」の実が供えられていました。
其枝幼稚園の園庭にある砂場の上に藤のように蔓が絡んでいるところにぶら下がっている紫色の実が「むべ」です。花言葉は「愛嬌」、「むべ」によく似た果実で「あけび」がありますが、「あけび」は熟すと裂けて口を開けて笑っているように見えるのに対し「むべ」は裂けずに口を閉じて微笑んでいるように見えることから来ているようです。
「むべ」という変わった名前の由来は、天智天皇が出先で長寿の老夫婦からこの果実を贈られ食べたところおいしかったので、「むべなるかな(長生きして当然だの意味)」と言ったことから来ています。しかし、「むべ」はほとんど食べるところがなく、中にたくさんの小さな黒い種があり、その周りにあるドロッとしたしたものが少し甘みがある程度で個人的には決しておいしいとは思いません。
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