今週の植物は「松」、マツ科の常緑高木です。北半球の熱帯直下から北極圏まで広い範囲に100種類ほど分布しており、最近では南半球にも移植されて見ることができるようです。葉っぱが針のように細長く先が尖っていることや松ぼっくり(又は松かさ)と呼ばれる実がなることが特徴です。枝から二股に分かれるているのが二様松、五股に分かれているのが五葉松で、一説によると松という名はこの股が転じたものだと言われています。
松は其枝幼稚園の職員室の前にあり、写真は牧師館を背景に写したものです。昨年暮れに、植木屋さんに剪定していただいたので良い形に整えられています。花言葉は「不老長寿」「哀れみ」「同情」など、不老長寿は松が長命であることから来ており、後の二つは神話から来ています。
松竹梅という言葉があります。いずれも寒い冬を耐えることから中国の文人画の画題として用いられていたのが日本に伝わり、慶事の植物として好まれるようになりました。懐石料理や鰻丼などで松竹梅のランクがあるようですが、本来差はなく、音の響きや日本で縁起物として考えられるようになった歴史的な順序などから便宜的にランク付けされたのが真相のようです。
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