2022年2月13日日曜日

20220213なんてん

 今週の植物は「なんてん」、メギ科の常緑低木で、中国が原産地です。赤い実が灯火のように見えることから中国では「南天燭」と呼ばれ、日本に伝わったときに略して「南天」という名になりました。花は初夏に白い花が咲き、晩秋から冬頃、小さくて丸い赤朱色の実をたくさん付けます。南天は難を転ずると読めるので、縁起木、厄除け、魔よけの木として良く庭に植えられてきました。

 境内のあちこちに植えられており、1月30日に紹介した「まんりょう」や「センリョウ」など、赤い実のなる木をたくさん見ることができます。「なんてん」の花言葉は「よい家庭」「福をなす」「私の愛は増すばかり」など、溢れるばかりの赤い実が付くことから来ています。

 南天のど飴というのがあります。南天の葉には解熱や鎮咳の効用があり、赤い実は「南天実」という生薬で咳止めの効能があります。薬成分がある一方で毒性も併せ持っています。素人療法で南天の葉や実を煎じて咳止めやうがい薬として用いるのは危険なのでやめましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿