今秋の花は「ふじばかま」、キク科の多年草で古い時代に中国から渡来し、万葉集ですでに詠まれています。花期は8月~10月初旬頃までで、淡い赤紫色の小粒の花がたくさん集まって咲きます。写真ではまだ見えませんが、花の先端からたくさんの白色の細くてひも状の頭状花(おしべ)が出てきます。名前の由来は、万葉の時代の人には藤色の花で袴のように見えたことから来ています。
教会堂のホールから牧師館の方に出る出入り口から出て、池の向かい側にちょうど腰から目線の高さあたりに「ふじばかま」の花がたくさん咲いているのを見ることができます。花言葉は「ためらい」「遅れ」など、花が少しずつゆっくりと咲く様子から来ているようです。
「ふじばかま」は秋の七草のひとつで人々に親しまれている花です。乾燥した茎や葉は桜餅のような香りがするので、平安時代の女性はこれを水につけて髪を洗ったそうです。また、防虫剤や芳香剤、お茶などにも使われたようです。しかし、2007年に準絶滅危惧種に指定されるほどその数は少なくなっていますので大切にしたい花です。
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