ホトトギスは
日本の特産種で主に太平洋側に自生するゆり科ホトトギス属の多年草です。
日陰のやや湿った場に見られ、葉のわきに、直径2~3cmで紫色の斑点のある花を1~3輪上向きに咲かせます。若葉や花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることからこの名になりました。
また「油点草(ユテンソウ)」という別名も持っており、漢字が表すように油を落としたときにできるシミのよう模様が葉にあることが由来となっています
英語では「Toad Lily=ヒキガエルの百合」の名が付けられていて、こちらもヒキガエルの模様に由来しているようです。
ホトトギスの学名は「Tricyrtis hirta(トリチルティス ヒラタ)」と表記します。
花弁のうち3枚には袋状のふくらみがあり、「3つのふくらみ」という意味を持たせた「Tricyrtis」と、さらに葉や茎に短い毛が生えていることを表す「hirta」というギリシャ語が学名の由来となっています。
目立たない大きさで、ユリの花のミニチュアのような感じですが、なかなか個性的です。日本に自生するホトトギスの仲間は10種ほどありますが、色味も形もさまざま、小さくて、ビビットな色使いと模様、繊細な造形は、まるで海の宝石「ウミウシ」ににてるなという感じです。
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