2024年12月31日火曜日

2024 12 29 黒松(くろまつ)

     

教会の黒松は幼稚園の入り口近くにどっしりとあります。

幼い頃はこの細くて硬い葉の鋭さは触ると痛かったので、少し怖かったのを覚えています。でも葉を縫い留めたり、何かの実をさしてつなげたり、おままごとには欠かせない使えるアイテムでしたね。

 黒松はマツ科の常緑高木。生命力が強いため、古くから長寿と繁栄を象徴する縁起の良い木として和風庭園の主役や慶事の装飾として使われたり、海の潮風や夏の暑さにも強く大気汚染や公害にも強いので、砂防、造林などの実用を目的として海岸沿いに植栽されることも多いです。

海辺の景勝地にあるマツはこのクロマツであることが多く、名所としては天橋立(京都府宮津市)や、「日本三大松原」と呼ばれる 三保の松原(静岡県静岡市)、気比の松原(福井県敦賀市)、虹の松原(佐賀県唐津市)などが知られます。

陸前にも高田松原という名勝がありました。

2011年3月11日の東日本大震災で発生した大津波は、2キロにわたってあった7万本ものこの松林をわずか1本の松を残し壊滅させました。 被災者にとって、この「奇跡の松」は、希望と復興の象徴となっています。 あれから13年がたちその場所への4万本植樹は2017年から開始され、その松は今や子供の背丈を超えるほどになると知りました。2024年の始まりは石川県の能登震災でした、ことしの終わりにかかるこの時、それらの事を強く思い起こされます。

 黒松は「男松」ともよばれるその独特の風格と、冬も葉を落とさず茂っている生命力の強さから「神が降りる木」としてあがめられ、さらに平安時代には不老長寿や不死の象徴とされていました。お正月のお飾りとして、門松に使うのはこのいわれからもクロマツであることが多いとのことでした。

花言葉は『不老長寿』『同情』『哀れみ』『慈悲』


何年か前に、この黒松に小さな鳥の巣があったのをおぼえています。とっくに巣立っているはずですが、巣はまだ残っているのかな~?力強い松の枝元で命が継がれるのを見れるのはなんとも神秘的でした。

幼稚園事務室の入り口のアーチからの景色は良いですね。


松のお隣には寒紅梅、蕾をたくさんつけた枝があります!


近くに竹もあったと思うのですが。京都復興教会の「松竹梅」はこのあたりで見られるかもしれませんよ~。冬の寒さの中この3つはイキイキと強い生命力を感じることができます。

1月になったら梅は咲き始めます!


来年はどんな始まりをむかえるのでしょうか?

主と共にある年末、そして主と共にある年初めでありますように、今この時も避難生活の方、様々な不自由に困っておられる方に、主の慰めと助けがある事を切に祈ります。新しい良き年を迎えられますように!





2024年12月26日木曜日

2024 12 22 センペル

 


「セコイア センペルビレンスSequoia sempervirens」
和名は、セコイアメスギもしくはセンペルセコイアといいます。

 北アメリカ西部の湿った山地に自生するスギ科の常緑高木。世界で最も大きくなる樹種の一つであり、2006年時点ではカリフォルニア州レッドウッド国立公園にあるセンペルセコイア「ハイペリオン」が樹高115mで世界一高い木とされているヒノキ科の植物です。

センペルビレンスsempervirensは、常緑の葉を意味しています。葉の様子からイチイモドキという別名もあり、センペルセコイアの生育には大量の水が必要で、日本のスギと同じように小川が流れる深い谷や渓谷に生息するという、日本には明治時代半ば以降に渡来したと言われています。

復興教会のセンぺルはアーケード入り口、このクリスマスシーズンにはイルミネーションがともり、夜は特に存在感が光っています。


ライトは植木屋さんが、カラーボールはこんな感じに毎年有志で飾りつけています。

クリスマスシーズンはとっても華やかですね。

センぺルの花言葉は「不変」です。

日曜日は朝の教会学校からクリスマス礼拝と、特別なプログラムで進んでいきます!
神の愛もまた「不変」でキリストの誕生も不変の事実が成ったものと知ることができますね~!

メリークリスマス🎄世の平和を祈りました🙏









2024年12月18日水曜日

2024 12 15 どうだん

 


ドウダンツツジ(灯台躑躅・天星躑躅とも書く)

 春に咲く白い壺形のかわいらしい小花と、秋の紅葉が美しい落葉性の花木で、大きくても3メートル (m) 程にしかならない木です。特徴ある形の葉は秋に紅葉し、釣り鐘型でスズランのような花もとても可愛いくて新緑、花期、紅葉と年中見どころのある1つで3回楽しめる、お得感のある日本原産の花木です!

 ツツジ科の中でもひときわ美しく鮮やかな赤色に紅葉し、見上げればモミジやイチョウが美しい中、目線の下に見受けられる真っ赤な生け垣はたいていドウダンツツジです。日当たりが悪いところでは、橙色から黄色に色づき、このグラデーションもまた”いとをかし”です。清少納言は四季のうつろいや日常の中で直情的に美しいと感じた風景や、心が動かされたできごとを「をかし」という言葉でつづっていて、この表現にぴったりだな~と思って。。。😁

 躑躅」(つつじ)の文字は、難読漢字の一つですね!

 (てきちょく)と読む場合もあり、足踏みをしたり立ち止まったりするなど、躊躇しながら進む様子を意味する熟語となります。ただし、この読み方をしている場合にも、まれに漢語的な用法で植物のつつじを指すこともあり、一説には、つつじの余りの美しさに道行く人が足を止めることから、つつじに躑躅の字を当てたと言われています。

そしてもう一つの小話ですが

 平安時代のいわゆる十二単と呼ばれる女性たちの重ね着においても、襲(かさね)の色目(いろめ)に「躑躅(つつじ)」の名があるのですって!

 当時の着物に用いられる絹は、透過性が高く表地と裏地の色の組み合わせで美しい効果が生まれたのとありますが、例えば、表地を赤、裏地を緑にすることで、つつじを連想できたとのこと。

また、袖口などで、紅・淡紅・より淡い紅・青(緑)・淡青(淡緑)・白という連なりを見せる「躑躅」と呼ばれる襲色目(かさねのいろめ)が存在するとの事。 平安時代からツツジの美しさを皆が愛(め)で、おしゃれに取り入れていたという事ですね!

 このつつじの中でも緑→白→紅と色の移り変わりが美しい「どうだんつつじ」は旧礼拝堂入り口サイドに植えてあったのを覚えています。反対側には確か「錦木(にしきぎ)」があり、秋になればどちらも美しく色付き礼拝堂に続く芝生によく映えてなんともおしゃれな入り口だったなと今思い出します。

今は幼稚園ほし組さん出入口と砂場のところに紅葉しています。

 秋、冬になっても、まだまだここでは植物の美しさをみて感じることが出きますよ!

クリスマスシーズン真っ只中、花木は神様に生かされ寒さの中でもありのままで美しい🌟ましてやキリストの愛の中で生きる私たちもまた「いとをかし」・・・心動かされるほど美しいという事です😍

2024年12月10日火曜日

2024 12 08 いちょう


  秋になると緑から鮮やかな黄色い葉に変化し、ひらひらと舞い落ち、地面を黄金のじゅうたんに変える「イチョウ」の光景は、紅い紅葉「もみじ」と並んで美しい秋の風物詩です。秋の紅葉シーズンプロローグとでも言いましょうか、「いちょう」が黄色く色付いてからモミジの紅葉が始まるのですって🍂

 イチョウ科イチョウ属の落葉樹。木の特徴としては長寿で、樹高は最大で45m、直径は2~5mにもなり、樹齢数100年の長寿いちょうは天然記念物に指定されたり御神木となっていることもあるそうです。こんなに立派な木ですが木材としての耐久性はやや乏しいため、材木として流通することはほぼないのですが、スギよりも硬く、クリーム色の綺麗な仕上がりになるため、まな板や碁盤、将棋盤、帽子の木型になどに使われるとの事。

 当教会でも、新会堂建築の際に伐採したイチョウは、礼拝堂の入り口アーケードのベンチとして生まれ変わっています🌟

 もう一つの特徴は雌雄異株で、葉が展開する4~5月に雌雄それぞれの花が咲き、雌木にはギンナンができます、熟すのは10~11月。ちなみにギンナンはイチョウの実ではなく種子そのものです。種の皮部分はとても臭いにおいがしますし、うっかり触ったりしたら手が被れてしまうので気を付けないといけないです!かたい殻を割ると出てくる銀杏はきれいな緑色(フレッシュは緑)で少し癖はあるかもしれないけど珍味です。ゆでたり焙ったり、おでんのがんもどきの具や茶わん蒸しの具、おいしいです!

 ちなみにここにあるイチョウはすべて雄木で銀杏はなりません。実のなる花木がたくさんあるこの園ですが、幼い子供が遊ぶ場ににおいがきつかったり、触ってかぶれるものはよくないと緒形先生が選ばれたと聞きました。旧会堂の時にあった教会の門から幼稚園園庭まで続くイチョウ並木はとても美しかった思い出があります。

その枝会館のところに今でも名残が少しありますね!

葉はまだ少し緑ですが、こんな風に門まで等間隔で植えてありました。


 園庭のイチョウはいい感じに色付き、子供たちが落ちた葉を集めて束ねた花束を作ります。冷たい風の吹く中でも、季節とともにある楽しい外遊びは続きます!

いちょうの花言葉は、「鎮魂」「長寿」「しとやか」でした。

教会ではクリスマスに向けて様々な準備が着々と進んでいます!寒さ増す日々インフルエンザも流行りだし体調管理が難しいですが、皆が元気にクリスマスを迎えお祝いできますように~!!

Joy to the World,the Lord is come!



2024年12月5日木曜日

2024 12 01 レバノン杉(レバノンすぎ)

 

 京都復興教会のレバノン杉はいま教会ホール東側にありますが、移植される前は幼稚園プールのすぐ横にあったのです。

 正しくはレバノン杉ともみの木がお隣同士でプールサイドにありました。移植されて何年たつだろう?移植後も仲良くお隣同士でどちらも空に向かって伸びています。


 
 レバノン杉(レバノンすぎ)は中東の山脈地帯を原産地とするスギで、名前に「スギ」が付いているがマツ科ヒマラヤスギ属の針葉樹で、レバノンの国旗に描かれています。同じヒマラヤスギ属のヒマラヤスギと同様、古代から優良な建築材木として知られていて古代エジプトやメソポタミアのころから建材や船材に利用されたり、特徴的な強い芳香に防虫効果がある事から、虫の害を防ぐ必要がある箪笥の内側の部分の材料などに使用されています。乱伐のため自然に自生しているものは非常に限られいるとのことでした。

花言葉は「私のことを考えて」「君のために生きる」などでした。

さて、このレバノン杉、聖書の中に重要な木として登場します
レバノンスギは、『旧約聖書』のいたるところに香柏(こうはく:香気のある針葉樹の意味)として出てきます。紀元前830年頃、ソロモン王は、レバノン杉の材でソロモン神殿の屋根や祭壇を造ったと伝えられています。

 とてもいい香りのする木で作られた神殿はすごく良い香りだったのだろうと想像します。
先週の日曜日に教会で作ってきたクリスマスリースは土台の葉から
とんでもなくいい香り!飾ってある玄関いっぱいに広がっています!

 クリスマスのアドベントは始まったばかり、世界平和を祈ります