京都市内では桜の開花宣言がなされ、
近隣の疎水でも桜が美しく咲き始めた今日この頃。
そのにぎわいとは少し距離を置くように、
アンズの花は、枝先にその姿を見つけます
桜より一足先に満開を迎えたようで散り始めた頃ですね。
アンズ(杏)
学名は Prunus armeniaca
バラ科サクラ属の落葉高木で、ウメやモモ、サクラの仲間になります。
原産は中国西部から中央アジアにかけて、日本へは古くに渡来しています。
葉が展開する前、まだ枝だけの頃にふっくらとした花を咲かせます。
花は白に近い淡い桃色で、中心に紅をさしたようなやさしい色合い。
近づくと、ほんのりと甘い香りが感じられるということですが。
教会のアンズの花はだいぶ高いところに咲いているので、嗅ぐことはむつかしいです。
この「アンズの花」ウメにも桜にもよく似ています。
花柄がやや長く、花が枝から少し離れて咲くことで、どこか軽やかな印象を与えます。
また、花びらもやや丸みを帯び、全体にふくよかな趣があります。
とても高さのある大きな木に育った、
ここのアンズは毎年、オレンジ色の実をたくさんつけ、
季節のめぐりの豊かさを知ることができます。
まだ固く青い実が、日ごとにふくらみ、やがてやわらかな橙色へと色づいていく様子は、
もしかしたら空を旅する鳥たちの楽しみかもしれません。
熟した実は落ち、それを手に取るとアンズの香り!
そのまま味わえば、やさしい酸味とともに初夏の光を感じさせてくれますが、教会のアンズは鳥たちのつついた後もあったりするので、その見かけと香りを楽しむといったところでしょうか、落ちたフルーツから取り出した種を持ち帰り、うちでも育てることはできないかと発芽を試みたり。。がささやかな楽しみの一つだったりします。
ところで、フレッシュなアンズの実は、
意外にも店先で見かける機会がほぼありません。
その理由は完熟した実がとてもやわらかく、日持ちもしにくいため、
収穫してからの扱いが難しく、遠くへ運ぶことにもあまり向いていないのだそうです。
さらに、収穫できる時期も初夏のほんのひとときに限られており、
多くはジャムや干しアンズ、シロップ漬けなどに加工されて、
産地でそのまま消費されてしまうことが多いようです。
アンズジャムはアップルパイには欠かせない甘くも酸味の強いジャムで、私も大好きです!
ほかには杏仁豆腐!
このアンズから作ることはできるのだろうかと、
ふと思いを巡らせたり。
調べてみると、あの独特の香りは、実ではなく、
種の中にある「杏仁」と呼ばれる部分から生まれるのだとか。
それだけを聞くと、実を手に入れて種を割れば、
手作りも可能ではないか?と思いますが
種には毒素も含まれ扱いには少し注意が必要ということ!
家庭では市販の杏仁霜を使うほうが、安心で手軽ですね。
それでも、
花を愛で、やがての実りを思い、さらにその種の中にまで思いを巡らせる――
そんなふうにアンズという木と向き合う時間は、
どこか豊かで、ささやかな楽しみを運んでくれるものです。
「今年こそは」いつの日かの発芽を思いながら、
オレンジ色の果実のお目見えがすでに待ち遠しいです。
In Kyoto, the cherry blossoms have been officially announced to be in bloom,
and along the nearby canal, the sakura have begun to flower beautifully.
Keeping a quiet distance from that lively scene,
the apricot blossoms can be found at the tips of the branches.
It seems they reached full bloom just a little earlier than the cherry blossoms,
and are now beginning to fall.


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