今週は前回の柿に続き、秋の果実の「ゆず」です。ミカン科の常緑小高木で、初夏の5~6月頃白い花が咲き、7月頃には緑色の小さな実ができ始め、秋になると黄色く色づきミカンより少し大きいサイズになります。漢字では「柚子」と書きます。中国が原産地で日本には奈良時代には入ってきたようです。肩こりや冷え性、腰痛などに薬効があり、柚子湯が知られています。また、お菓子として「柚餅子」も良く知られています。
会堂のホール側から外に出て、池の向かい側、前回紹介した柿の横にあり、大きい実をたくさん付けた「ゆず」を見つけることができます。花言葉は「健康美」「汚れなき人」など、果実の薬効や花が純白であることなどから来ています。
柚子は耐寒性が強く、病害虫も少なく比較的育てやすい柑橘類ですが、成長するのが遅く、「桃栗3年柿8年、柚子の大馬鹿18年」という言葉もあるくらいです。教会の柚子も相当年数が経っていると思われます。毎年11月に開催される教会や其枝幼稚園の収穫感謝祭では柚子も並べられます。枝には鋭い棘があるので取るときには注意が必要です。
2021年10月31日日曜日
20211031ゆず
2021年10月25日月曜日
20211024かき
今週は「かき」、カキノキ科の落葉樹です。東アジアが原産地で、世界中で栽培されるようになりました。約160種程の品種があり、大きく分けて甘柿と渋柿がありますが、柿にはすべてタンニンという渋み成分が含まれていて、その成分の構造により渋みを感じないのが甘柿です。渋柿も日に当てて干し柿にしたり、酒に付けると渋みが消え甘くなります。
会堂のホールを出た右手側、牧師館の前庭に鈴なりに柿の実がついています。何という品種か分かりませんが、見た目は渋柿の一種だと思われます。柿の花は晩春に大きな緑色の萼の中に薄黄色の小さな雌花が咲きます。花言葉は「自然美」「恵み」など、いずれも柿の実の美しさや美味しさに由来しています。
新築の劇場などで初めて行われる催しを「こけら落とし」と言い、こけらを漢字で書くと「杮」、かきの漢字と同じように見えます。今のパソコンの時代ではフォントの種類により見分けが付かないものもあるようですが、実は違う漢字です。木偏は同じですが、右側の字が「かき」は鍋蓋に巾の組み合わせに対し、こけらの方は縦の棒が一本に繫がっています。ご参考までに。
2021年10月18日月曜日
20211017つわぶき
今週の花は「つわぶき」、キク科の常緑多年草です。漢字では石蕗と書き、葉っぱが蕗(ふき)に似て艶があることから「つやはぶき」と呼ばれ、それが転じて名前が付いたという説があります。また、岩や石の多い荒地にも咲くことから石が付いています。10月中旬から初冬にかけて黄色い花を咲かせます。
境内のあちこちに咲いており、写真は牧師館の前庭に咲いている「つわぶき」です。花言葉は「謙譲」「謙遜」「困難に負けない」など、菊に似た花姿や日陰など悪条件の中でも花を咲かせることから来ています。
土曜日に降った雨の後、急に気温が下がり先週までの暑さは吹き飛び、秋本番となりました。衣替えや暖房も必要になって、体調を崩しやすい季節の変わり目です。新型コロナウィルスの感染者は少なくなりましたが、油断は禁物です。これからはインフルエンザにも気を付ける必要があります。今までの感染対策を継続していきましょう。
2021年10月11日月曜日
20211010秋明菊
今週の花は「秋明菊」、キンポウゲ科の多年草です。中国が原産地でかなり古い時代に日本に帰化した植物です。菊という名がついていますが、菊の仲間ではなくアネモネの仲間です。秋に菊に似た花を咲かせることから名づけられました。濃いピンクで八重の花を咲かせる種類は、別名「貴船菊」と呼ばれ京都の貴船地方が発祥地です。よく見かけるのは一重のピンク色や白色の花です。9月から11月頃まで花を咲かせます。
八重の秋明菊は其枝会館の庭に、一重のピンク色の秋明菊は教会ホールから出て右にある池(通称ガリラヤ池)の淵、白色の秋明菊は其枝幼稚園北側の倉庫の傍に咲いています。花言葉は「忍耐」「薄れゆく愛情」「淡い思い」など、同じ仲間のアネモネの花言葉から来ています。
10月も中旬に入りました。連日夏のような暑さが続いており、マスクをしていると暑苦しくなります。新型コロナウィルスの緊急事態宣言が解除され、少しずつ普通の日常が戻りつつありますが、コロナの第6波は必ずやってくると言われていますので、感染防止対策はしばらく続けていく必要があります。
2021年10月4日月曜日
20211003八重咲酔芙蓉
今週の花は「八重咲酔芙蓉」、アオイ科の落葉低木です。中国、台湾、日本など東アジアが原産地です。芙蓉と酔芙蓉の違いは、花の形が一重と八重との違いのほか、色の変化の違いがあります。芙蓉は色の変化はありませんが、酔芙蓉は朝は白色で、時間が経つにつれてピンク色に変わり、やがて酔ったようにすべてが赤くなります。
其枝幼稚園年中組の前庭、2階からの避難用滑り台の近くに1.5メートル位の小さな木があり、まだ色が変わっていない白い花、一部赤みがかった花、既に全体が赤くなった花が付いています。花言葉は「しとやかな恋人」「心変わり」など、花の雰囲気や花色の変わる様子から来ています。
9月が終わり10月を迎えました。先日の土曜日には台風一過秋晴れの下、其枝幼稚園の運動会が開催され、園児たちが元気一杯動き回る様子を拝見でき、こちらまで元気をもらうことができました。新型コロナウィルスの緊急事態宣言が解除され、人々が一斉に外出しているようです。ウィルスはなくなった訳ではないので、まだまだ感染予防対策を忘れないようにしたいものです。