2022年12月27日火曜日

20221225ポインセチア

 今週の花は「ポインセチア」、トウダイグサ科の常緑低木です。メキシコや中央アメリカが原産地で、メキシコのアメリカ大使ポインセットが持ち帰って、世界中に広まったことから名前が付きました。日本には明治時代に入ってきて、赤い花が中国の想像上の動物「猩々(しょうじょう)」に似ていることから「猩々木」と付けられました。12月頃に赤い花を咲かせることから十字架に付けられたイエスキリストの血を象徴する花として、クリスマスシーズンに出回ります。

 あまり地植えのポインセチアを見ることはありませんが、宮崎市には約5万本のポインセチアが植えられて観光名所になっているそうです。鉢に入って持ち運びできるものが一般的です。写真のポインセチアはクリスマス礼拝の講壇横に置かれたものです。花言葉は「聖夜」「祝福する」「私の心は燃えている」など、クリスマスや赤い花のイメージから来ています。

 このブログは、京都復興教会で毎週発行される週報に掲載された花や植物を紹介するもので、2012年6月3日の「あざみ」から始まりました。今まで約10年、ご覧いただきありがとうございました。来年からは、担当が変わる予定です。お楽しみに。

2022年12月19日月曜日

20221218水仙

 今週の花は「水仙」、ヒガンバナ科の球根植物です。原産地はスペイン、ポルトガルや北アフリカなどの地中海沿岸で、日本には中国から古い時代に入ってきました。原種は30種類程あり、写真はニホンスイセンという種類です。

 境内のあちこちに咲いており、写真は会堂東側牧師室前の百日紅の根元辺りにある水仙です。花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」、水仙の学名がナルキッソスと言い、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスが池の水に映った自分の美しい姿に恋して抱きつこうとして死んだという話から来ています。学名は水仙の花が下を向いて咲いている姿がナルキッソスを連想させることから来ています。

 いよいよ次週の日曜日はクリスマス礼拝を迎えます。今週の土曜日はクリスマスイヴ、3年ぶりのキャンドルサーヴィスが京都復興教会の会堂で開催される予定です。まだまだ新型コロナウィルスは収束しておらず第8波の到来とも言われています。ロシアによるウクライナへの侵攻も収まる気配がありません。日本の軍事費を増やそうという不穏な動きもあります。こうした暗い世の中に希望の光をもたらす主イエスキリストの生誕を皆でお祝いしたいと思います。

2022年12月12日月曜日

20221211さざんか

 今週の花は「さざんか」、ツバキ科の常緑広葉樹です。日本が原産地で、学名も英語名も「Sasanqua」です。漢字では中国語と同じ「山茶花」と書きますが、この花は中国では椿を指し、よく似ているので間違って定着したと言われています。

 サザンカとツバキの見分け方は前にも書きましたが、二つ挙げると、花びらが一枚ずつ散るのがサザンカで、すべての花が一度に散るのがツバキです。また、花の中心にある雄しべが筒状になっているのがツバキでそうでないのがサザンカです。

 駐車場を出た向かい側の生垣に5~6センチ位の赤い花が咲いているのが「さざんか」です。サザンカにも花の形や色が異なるものが多数あり、ツバキを合わせると数千種類あると言われています。このコーナーで紹介した千重咲きの白い花「富士の峰」もサザンカの一種です。花言葉は「謙譲」「困難に打ち勝つ」など、冬の寒さに負けず、美しい花を咲かせることから来ています。

2022年12月5日月曜日

20221204いちょう

 今日の植物は「いちょう」、イチョウ科の落葉高木、ソテツやマツと同じ裸子植物の仲間です。約2億年前から現在まで生き延びているので、スギ科のメタセコイアと共に生きた化石と呼ばれています。日本の「いちょう」は中国が原産地で飛鳥時代に朝鮮を経由して日本にやってきたと考えられています。漢字では「銀杏」「公孫樹」「鴨脚樹」などと書きます。実は「銀杏(ぎんなん)」として食用になり、葉は血行促進やボケ防止の効用があります。

 晩秋の紅葉の季節になると鮮やかな黄色になり、落ち葉が地面に落ちるとまるで黄色い絨毯を敷いたようになります。写真は幼稚園の園庭にある「いちょう」ですが、少し葉っぱも少なく元気がないように見えます。花言葉は「荘厳」「長寿」「鎮魂」、樹齢が長く千年近く生きるものもあり、見上げるような大樹となる姿などから来ています。

 「いちょう」の葉っぱは鴨の水掻きに似てることから、中国では「鴨脚」と言い「イチャオ」「ヤチャオ」「ヤーチャオ」「ヤーチャウ」などと発音しました。それが日本に渡ってきたときに「いちょう」となったと言われています。「公孫樹」は孫の代まで成長し、実を食べられることから来ています。