2024年3月31日日曜日

2024 03 31 伊予水木(いよみずき)

 

 マンサク科トサミズキ科の落葉低木。福井、京都、兵庫の日本海側のごく一部に自生する木ですが、耐寒、耐暑性に優れ、手間がかからないため、現在では全国各地の公園などの公共空間や庭木として利用されるようになっています。

枝もの花材としても流通し、年末~年始は芽吹き枝、2月頃には花つきの枝ものとして出回り「日向水木(ヒュウガミズキ)」とも呼ばれ、切り花としては「姫水木(ヒメミズキ)」という名前で出回ることもあるとの事でした。

 3月~4月が花の咲き時で、ひよこ色で親指サイズの楚々としてかわいらしい花はうつ向きで、恥ずかしそうに見えますね。そのはかなげなところが「枝もの」として好まれる所以ではないでしょうか?

 イースターの近辺に、楚々と咲き誇るこの花を緒方先生は「花こよみ」で

「伊予水木をのうつむいた花を見ると欺きのペテロを思い出す、それもまた主を裏切りやすい私たちの姿である」(1963)」と残されています

そんなペテロも信仰によって救われた一人、これもまた私たちの姿なのだと思います。

伊予水木の花言葉は「思いやり」 “思いやり”は人間愛、人間の尊厳、生命倫理に関わる意味を持ちます。

イースター礼拝のこの日曜日、洗礼式・堅信礼も執り行われました。余命のこりわずかな時に病床洗礼を受けられた方の話もあったり、人が信仰を持つという事はいつ?とか、このぐらいで。とか決まってるわけではなく、「私の心が信じて受け入れるという事」なのだと。

一人一人に余すことなくある救いはイエスキリストの十字架によって成る

「私の心が信じて受け入れる」。。


イースターおめでとうございます!


2024年3月27日水曜日

2024 03 24 袖隠(そでかくし)



「袖隠(そでかくし)」と聞いてすぐに植物を思い浮かべられる人はいるのでしょうか??

どんな花なのでしょうか?実は以前このブログ内で3回ほど登場してたりしていますが。。。

写真もだいぶ遠めのアングルで撮ってみまして。なにの木か、どんなの花か想像はつきますでしょうか?

「袖隠」 名の由来は江戸時代にさかのぼり、お城の庭で咲き誇る花姿があまりに美しく、武士が袖に隠して持ち出したという言われのある銘椿ということ。


正解は

この復興教会の敷地内に数ある「椿」の一つになります!

 真っ白な八重の大きな花が特徴で、茶花(ちゃばな)として大きな蕾のついた枝が好まれるとの事でした。

茶花は「花は野にあるように」という教えから、あまり華美なものは使わず、 自然の風景をそのまま摘んできたかのように生けるため、茶花には山野に生えている野草を使用することが多いという事。

ですが「袖隠」はとても華やか!袖に隠してでも持って帰りたいほど美しい椿です。

なので「蕾」のついた枝が茶花に好まれるのかな?

蕾もゆで卵ほどの大きさがありますが、今にも咲きそうな瞬間を垣間見るような感じを味わうことができるのではないでしょうか?


日曜日は雨の日でしたが、たくさんの大きな蕾がいっぱいついていました!

白のツバキの花言葉は「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」「至上の愛らしさ」

幼稚園は春休み中ですが、今度の日曜日はイースター礼拝です!きっとこの蕾も咲き始めて、見ごたえがあるだろうな~



イースター礼拝ではいつもカラフルなイースターエッグを配っています。

ゆで卵みたいな蕾を見てたら

「今年はどんなイースターエッグかな~」

なんて思ってしまいました😁

2024年3月19日火曜日

2024 03 17 曙椿(あけぼのつばき)

 

京都復興教会にはさまざまな種類の「椿の木」があります。
その数は…数えたことがないので検討もつきませんが

晩秋から寒中も、そして春は逸早く次々咲き次いで、桜を待つ間の庭を華やかにしてくれるほどの数という事!

種類もいろいろあるの上に、同じ種類の椿も点在していたり、本当にあちらこちらでみつけられます。

今回の主役は

「曙椿(あけぼのつばき)」

「曙」はやさしい雰囲気の淡桃花で早咲き系。 一重、抱え~椀咲き、筒しべの中~大輪で、 茶席に利用されることも多く、炉開きの頃から年内は丸く膨らんだ蕾が多く重宝されるとの事。

写真には写っていませんが確かに、つぼみはぷっくりと大きく存在感がありました!

そしてこの園にある「曙」は幹が2本連なっているように見えますが、植えたところから二手に分かれているので、実のところ1本のようです。立派な木です。

乙枝先生著書の「花こよみ」では
「ピンクの大型のあけぼの椿が沢山花をつけヒヨドリが毎日蜜を吸いに来ている」と1947年付けで記されている。。。???あれ?週報が作られるようになったのは1958年とあとがきにあったので、きっと1974年の間違いかもしれないですね~

…それでもおよそ50年前には、もうすでにここでたくさんの花をつけていたようで。

毎年季節が廻ると変わらず花をつけ、与えられた時を生き、だれが見るでもなく、だれが知るでもなく、ただ全うしていく姿に立派だなぁとしみじみ

「椿」全般の花言葉は、「控えめな素晴らしさ」、「控えめな優しさ」、「気取らない優美さ」、「誇り」

この中でも「誇り」、、「咲き誇る」という言葉が思い浮かびました。

能登半島地震の被災状況では、ようやく停電戸数が0になったということ、断水がつづいている地区はまだまだあること、ラジオのニュースで流れていました。困難の中にある方々に助けと慰めがともにありますように祈ります、

日曜日はレント第5の礼拝を迎えました。イースター礼拝まであと2週間です!



2024年3月14日木曜日

2024 03 10 紫花菜(むらさきはなな)

 


ムラサキハナナはアブラナ科の1年草で3~4月に花径2~3cmで芳香のある菜の花に似た花を咲かせます。春の野に十字の淡い紫色の菜の花がとても愛らしいです。

可愛いだけではなく強健で、こぼれ種でどんどんふえます。。他の植物が生えてこれなくなるほど、どんどん増えるらしいです。

このムラサキハナナは諸葛孔明が広めた植物でのあるそうです、こちらは戦場での食料として広めたというのが「諸葛菜」という名前で呼ばれるようになった所以との事です。

葉がみずみずしく野菜のようで、おいしそうなのかな?と調べてみると。

若い葉はかろうじてたべられるが、苦みや茎の固さが食用にむいてないとのことでした。

ムラサキハナナの花言葉は、「聡明」、「優秀」、「あふれる知恵」、「癒し」、「変わらぬ愛」で、

「オオアラセイトウ」「ハナダイコン」「ショカッサイ」「ピースフラワー」ともなど様々な名で呼ばれています。


「万両」のあしもとで咲いて居たり、

教会から幼稚園に続く道に、「すみれ」や「姫踊子草」とともに愛らしく咲いています。

レント第4の礼拝、イースターに着々と近づいてきています。

美しい模様が描かれているイースターエッグを見たことがありますか?

イースターエッグにはもともと
その色や模様に込められた「意味」があったようで、

この花菜の「紫色」は「神への忠誠心や受難」を表すとの事でした。

この日曜日は十字架への道をひたすら歩み続けられたイエス様のお話で。講壇では清水先生がメッセージを力強く語られましたよ。こんな感じ、
いつもはカメラマンの先生ですが、
ブログ用にと、礼拝が終わってから写真を撮らせてもらいました😄
後ろの今年の聖句看板の書は清水先生作のハイクオリティー✨ですね!





2024年3月6日水曜日

2024 03 03 ミモザ

  


 「ミモザ」はマメ科アカシア属の総称です。

 教会にある「ミモザ」は「銀葉アカシア」の別名で。葉がきれいなシルバー色で、葉の長さが短い特徴があります。葉の触り心地は意外と硬い感じです。樹高は5~8mほど。樹高が低めでコンパクトに育てやすいので庭用にと人気があるとの事です。
 
本当は「ミモザ」はオジギソウの名前で、この写真花木の本当の名前は「アカシア」なのです。

 ミモザ?オジギソウ?アカシア?実はこの名前のややこしいところ、物議をかもし出すのですが。。。

「アカシア」はオーストラリアの植物で19世紀後半に南欧に植えられるようになりました。「オジギソウ」も「ギンヨウアカシア」もポンポンのような形の花をしているため、間違えて「ミモザ」と呼ばれるようになってしまったのですって。

そしてさらに日本には「アカシア」と呼ばれる花木がありますが、これもまた本当の名前は
「ハリエンジュ」でニセアカシアとも呼ばれています。なんてことでしょう!

私が今まで思っていた「オジギソウ」の本当の名前は「ミモザ」マメ科オジギソウ属で、「ミモザ」の本当の名前は「アカシア」マメ科・アカシア属で、はちみつなどで有名な「アカシア」の本当の名前は「ハリエンジュ」マメ科/ハリエンジュ属

とまぁこのような複雑な背景がありますが、正式名称と通称(流通名)の混用・誤用は、花卉園芸の世界ではしばしば起きることで、そして今までそうだ!と思ってきた名前が定着しているのでそのまま、どっちでもまかり通るぜ!という事らしいです。

ポンポンのような愛らしい花。このつぼみもまた金平糖みたいでとてもかわいいですね

   このミモザ(アカシア)には、「優雅」「秘密の恋」「豊かな感受性」などの花言葉があります。    

 聖書の中、出エジプト記では幕屋を作る時の木材として「アカシア」の木が出てきます。なんと十戒の板を収めた契約の箱も「アカシア」の木で作られているのです!!!
 そう!この聖書内の「アカシア」の木は「ミモザ」という名でまかり通っちゃったこの木の種類の事だったのですよ✨✨
 余談になりますが、ソロモン王が作った神殿の主木材は「レバノン杉」で、この契約の箱を置く入り口の扉や据える2体のケルビムは「オリーブ材」を用いたとの事。

「アカシア」「レバノン杉」「オリーブ」ここ復興教会で見つけることができますよ~、旧約聖書のはるか昔の世界にも、思いを馳せることができます🌍

  通りに面した壁はちょうど講壇の真後ろの壁になり、右側の杉にはクリスマスの期間はライトがともります。屋根にある十字架の下らへんにミモザ(銀葉アカシア)の木(とその右隣にオリーブ)があります。               


こちらはおよそ10年前4月上旬の写真ですが、ミモザ(銀葉アカシア)が満開に咲くとこんな感じになります!