2024年11月19日火曜日

2024 11 17 山茶花(さざんか)

 


 サザンカは漢字で「山茶花」と表記されますが、ツバキの中国名「山茶花(さんさか)」が誤記により「茶山花(ささんか)」になり、それが訛って『さざんか』になったとも言われて、学名も英名もサザンカ(sasanqua camellia)です。
 別名では「山ツバキ」「小ツバキ」「油茶」「カタシ」「山茶」「梅茶」などがあります。 「油茶」はツバキと同様種子から油を搾るからで、「カタシ」はサザンカ油の呼び名からきています。

 古くから庭木や生け垣として利用されてきた日本原産の常緑小低木で。10~12月枝先に花径5~8 cmの大きな5弁花をつけます。同じ科のツバキ(椿)によく似ていますが、ツバキの花は花全体が落下するのに対し、サザンカは花びらが一枚一枚散るのが特徴。また、山茶花の葉は裏返すと細かい毛が生えていますが、椿にはほとんど生えていません。葉の縁の鋸歯も、山茶花のほうが深いとの事ですが。。山茶花と椿は、お互いを交配してつくられた園芸品種も多数存在していて、山茶花と椿の両方の特徴を受け継いでいる花も少なくありません。見分けることができない品種もあるのですって。

さらに似ていることといえば、種子に60%の油を含んでいるので、ツバキ油と同様に油が搾取出来、軟膏の材料に利用されています。葉を煎じた液は香りがよいことから洗髪に使われるほか、お茶と混ぜると甘味が出るといわれています。

こんなに似ているのになぜ品種をわけたのだろう??

花言葉は「ひたむきさ」や「困難に打ち勝つ」などで。寒さの中でもけなげに咲く姿が、こういった花言葉を生み出しているのかもしれません。

 椿の種類もたくさんある京都復興教会ですが、山茶花も敷地内に点在していていろいろみることができますよ~といっても早咲きの椿はもう咲き始めていたりするんでどちらが椿でどちらが山茶花なのか、見分けるのはむつかしいかもしれませんね。

でもどちらも今頃からさくらが咲くまでの間、華やかに教会を彩ってくれる大切な存在なのです。

 隣接する そのえだ幼稚園は今秋「創立70周年感謝のつどい」が催されます。70年の中で成長する子供たちをずっと見守って、ともに主に生かされているこの木々、ここの自然は本当に素晴らしいです。この素晴らしい園がこの先もたくさんの人々に愛され続けるところであるように祈ります。。

2024年11月13日水曜日

2024 11 10 ほととぎす

 

 ホトトギスは
日本の特産種で主に太平洋側に自生するゆり科ホトトギス属の多年草です。

日陰のやや湿った場に見られ、葉のわきに、直径2~3cmで紫色の斑点のある花を1~3輪上向きに咲かせます。若葉や花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることからこの名になりました。

また「油点草(ユテンソウ)」という別名も持っており、漢字が表すように油を落としたときにできるシミのよう模様が葉にあることが由来となっています
英語では「Toad Lily=ヒキガエルの百合」の名が付けられていて、こちらもヒキガエルの模様に由来しているようです。

ホトトギスの学名は「Tricyrtis hirta(トリチルティス ヒラタ)」と表記します。
花弁のうち3枚には袋状のふくらみがあり、「3つのふくらみ」という意味を持たせた「Tricyrtis」と、さらに葉や茎に短い毛が生えていることを表す「hirta」というギリシャ語が学名の由来となっています。

目立たない大きさで、ユリの花のミニチュアのような感じですが、なかなか個性的です。日本に自生するホトトギスの仲間は10種ほどありますが、色味も形もさまざま、小さくて、ビビットな色使いと模様、繊細な造形は、まるで海の宝石「ウミウシ」ににてるなという感じです。


ホトトギスの花言葉は「永遠にあなたのもの」「秘めた意志」「永遠の若さ」
だそうです。

 教会アーケード向かいの植木足元にちらほら上向きに咲き並んでいく花はろうそくの「ともしび」のようにみえますよ~







2024年11月6日水曜日

2024 11 03 見返草(みかえりそう)


 「見返草(みかえりそう」は夏から秋にかけて、淡紅色のブラシ状の花を咲かせるシソ科の落葉半低木で、日本固有種です。草のように見えますし、「草」と名のっているにもかかわらず。茎が木質化するので正しくは「木」だそうです。

別名は「糸掛草(イトカケソウ)」こっちも「草」扱いですね😁

暑さ寒さに強く丈夫で、本州の山地に広く自生し、今の季節に花を咲かせます。

人が振り返って見るほど花がきれいだとして名前がつけられたと言われています。。。

「猫じゃらしのような花」というのが初めて見たイメージだったので、枯葉ばかりの山の中で群生咲きしていたら振り返ってみるほどきれいなのだろうな~。

11月3日は「文化の日」。国民の祝日です。

文化活動や芸術、学術の奨励「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを目的に1948年制定されました。明治天皇の誕生日であるこの日が、戦後「文化の日」として新たな意味を持つことになった歴史的経緯があります。

 京都復興教会では教会や幼稚園につながる小学生までの子供たちが20人ほど集まり、大人とともに子供祝福式礼拝が捧げられました。

 お昼はおいしいおうどん愛餐会があり、心地よい秋の日曜日、大人も子供も平和で救いの愛に満ちたひと時でした。

「見返草」の花言葉は「詩的な愛」だそうです。

 以前この秋に詩編を読むのはいかがですか?一日5編読んで30日で150編読み切れると書きましたが...一日5編ちょっと多いかな~。なんて話をしていたら

 箴言(しんげん)は全部で31章。こちらなら一日1章ですよ!と言ってくださったkさん😊

箴言には神から知恵を授かった賢人の言葉が連なり、こちらもまた秋の夜に様々思いを巡らしますよ~!


2024年10月30日水曜日

2024 10 27 八重チャボ(やえちゃぼ)

  今週の週報の花は「八重チャボ」

聞き覚えのない花の名前です。

どんな花か深谷先生にお聞きすると、その枝会館のお庭に咲いている「八重の秋明菊」の事でした。

 チャボってなんだ?

知るべく調べてみましたよ😉


 シュウメイギクはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、正確には菊ではないのですが、この花の特徴が「秋に咲き、花色がるく、に似ている」で、これが名前の由来となったわけです。「貴船菊(キブネギク)」という別名がついているのは、京都の貴船らへんによくみられるからとの事でした

 花言葉には「薄れゆく愛情」「淡い思い」「あせていく愛」「多感な時」「忍耐」などがあります。可愛らしい見かけとは相反して「あせていく愛」って。。。プレゼントにする花ではないと思われますね~

「薄れゆく愛情」「淡い思い」「あせていく愛」「多感な時」という花言葉は、シュウメイギクの儚げな美しさが終わりゆく恋を連想することに由来していて

「忍耐」という花言葉は、儚げな見た目とは裏腹に、とても丈夫な花であることに由来してるのですって。


すーっと伸びた華奢な茎の先にある蕾、これからたくさん咲きそうですね!といってもこの花びらかと思われるところは実は花びらではなくガクだそうです。アネモネと同じ特徴、この花には花びらはないとの事でした。

シュウメイギクは地下茎を伸ばし、伸ばした場所から新芽を出します。

さらに花が終わると、茶色くて丸い形をした果実が実り。これが割れると綿毛のようなフワフワな種子が出て、風に乗って遠くへと飛ばされ、根付いたところでも新芽を出す。土の上でも下でも中々繁殖力強めの花ですね。

 最後に「チャボ」は何だったかと言いますと。。

チャボシュウメイギク矮性秋明菊)という小型品種の名前という事です。

草丈が20cm~30cm程度とコンパクトなチャボシュウメイギク。一重咲き・八重咲きともに矮性(わいせい)で、花壇や寄せ植えの手前側に植えると見栄えが良くなります。

鶏の矮性種チャボ(矮鶏)に例えて、草丈が低い性質のことを言うのだそうです。

他の花でも、同じ種類で丈の低いものは「矮性品種」と呼ばれ、鉢植えやコンテナ植えに重宝されています。その名も「チャボ~~」と名付けられるのことが多いのですって!


2024年10月23日水曜日

2024 10 20 秋桜(コスモス)

 京都復興教会では秋の花々が咲き始め、冬の前の華やかな時を迎えています。教会のコスモスは駐車場のところに咲いています。花と葉は華奢で繊細なイメージのコスモスですが、なかなかしっかりとした茎で花を支えています!まあまあ高さもあり、幼稚園の子供たちの目線の高さあたりに花がさいているのではないでしょうか?

熱帯アメリカ原産で1789年にメキシコからスペインのマドリード王立植物園に送られ、1791年にアントニオ・ホセ・カヴァニレスによってCosmos「コスモス」と名づけられました。日本には明治にイタリアから持ち込まれるという来日経緯のわかる外来種です。

”コスモス(cosmos)”の語源は、ギリシャ語の「秩序」「飾り」「美しい」という意味。またラテン語で星座の世界 = 秩序をもつ完結した世界体系としての宇宙の事だそうです。

群生で咲いていることが多い花のコスモス。同じ時期に、同じくらいの高さで、整然と咲く様子から、この語源につなっがったのだという事です。

辺り一面にさく花畑は宇宙に輝く星群のように美しかったという事なのでしょうね🌟

 日当たりと水はけが良ければ、やせた土地でもよく生育するので、景観植物として育てられることが多いとのこと、京都の亀岡にあるコスモス畑はとても有名で800万本咲いているのですって!今がちょうど見ごろだそうです!

 コスモスは「秋」を代表する花で「秋の季語」にもなっています。

和名は「秋桜」 本来なら「あきざくら」と読みますが、「コスモス」読むようになったのは、昭和52年に山口百恵さんが歌った「秋桜」という歌謡曲が大ヒットしたからで、

「秋桜」と書いて「コスモス」は図鑑や難読漢字にも取り入れられるほど、歌の世界から抜け出し、一般化したのですね。

花言葉「乙女のまごころ、愛情、たおやかさ」   

コスモスはこぼれ種から発芽することもありまが、タネを採ることで翌年も楽むことができます!

 秋ごろの花を残して枯れるまで待ちます。花が茶色くなったら、丁寧に花ごと摘み取り、タネを取り出し、日陰に置いて数日乾燥させる。その後、封筒など通気性のよい袋に入れて冷暗所に保管し、翌年の春以降にまきます。

秋らしくなっていくこの頃、冬に入る準備をしている虫たちも秋の花や木の実、フルーツの実りの中でたくさん見ます!秋の虫の音色もこの時期の醍醐味ですね!

 心地よい秋の夜長のおともに聖書の「詩編」いかがでしょう?詩篇が世界中で愛されている理由の一つは、その詩の言葉が神の言葉でありながら、限りなく人間の視点で表現されているという点にあり、そこには神と共に歩む人が体験するさまざまな感情が、生々しく書かれています。詩篇は150篇あり。毎日5章ずつ読むと、30日間で最後まで読み通すことができますよ。この秋にはどの箇所が心にのこるでしょうね?

 

 主は太陽、盾。神は恵み、栄光。完全な道をあるく人に主は与え 良いものを拒もうとはなさいません。

 万軍の主よ、あなたにより頼む人は幸いなことでしょう。   詩編◍編◍節~◍節


2024年10月16日水曜日

2024 10 13 つゆ草(つゆくさ)

 

 ツユクサ科ツユクサ属の一年生植物。
日本を含む東アジア原産で、畑の隅や道端で見かける、いわゆる雑草です。鮮やかな青色の花は朝に咲き、昼にはしぼむ。
 道端の低いところ、足元にあった記憶ですが、教会の「つゆ草」はほかの植物に負けるじと伸びていますよ、オシロイバナの隙間やつばきの葉の間から花がちらちらと顔出しています!意外と高さのあるところまでのびるのですね😆
 ギュイーンと伸びてひょっこりちゃっかり顔を出していますが、その風貌と色味からでしょうか、なんとも控えめに見えます。
 『万葉集』などの和歌集では、朝露とともに閉じていく一日花で、儚く消えてゆく朝露のイメージなどが重なって、「月草」と表記されていることが多く、俳句においては、露草、月草、蛍草などの名で、秋の季語とされています。

ツユクサの花言葉は、尊敬、なつかしい関係、熱烈な恋、単純な愛、大志などです。

 5 - 6月ごろから生え始める新しくて軟らかいツユクサの若芽や若葉、あるいは蕾や青い花は食用でき、新しく伸びた茎先のやわらかい葉なら、春から秋までのあいだ採取でき、ゆでたり、いためたり。天ぷらなどにしておいしく食べることができるとの事でした。

 薬用に使えることも有名らしく、花の季節に全草を採って乾燥させたものは鴨跖草(おうせきそう)とよばれる生薬になり、生葉の汁を入浴剤として風呂に入れると、湿疹やかぶれ、あせもなどによく、口内炎、結膜炎、腫れ物、痔などには、青紫色の花の汁を患部に塗ると効果があるといわれています。

 こどもの頃の思い出では、花を集めて色水を作って遊んだり、転んでひざを擦りむいたときに「つゆ草」の葉を揉んでぬったり、そんな記憶があるのほど身近な植物です。

 ただ食したことはなかったですね!子供に触れても特に問題のない「つゆ草」は、うちの庭にある食べれる草たちの仲間入りさせたいな、と思いました。

10月は秋が始まったなーとようやく感じられる時ですね!まだ昼間は半袖で過ごせるほど日差しは強いですが、風はひんやり秋の香りを運んでいます。




2024年10月9日水曜日

2024 10 06 彼岸花(ひがんばな)

           

彼岸花には死人花、地獄花、毒花、痺れ花、幽霊花、剃刀花、狐花、雷花などの別名があり、仏具の天蓋に似ていることから「天蓋花(テンガイハナ」といわれることもあります。
死人やら地獄やら、なんとも不吉なイメージが付きまとう花ですが、その理由は「毒」

ヒガンバナの球根には、リコリス属(ヒガンバナ属)の植物で、強い毒性のある「リコリン」という物質が含まれているとの事です、ヒガンバナの毒は球根(鱗茎)に多く含まれています。花や茎は触っても問題ないと考えられていますが、人間が誤食すると死に至る場合もあるそうです。 この毒性が、モグラやネズミを寄せ付けない効果があるそうで、先人たちがあぜ道や墓地にヒガンバナを植えたと聞きます。

そんな不のイメージ強めの彼岸花ですが、昔はそのことを利用して役に立っていたのですね!

日本で見られるヒガンバナは三倍体のため、 開花後には実がつきますが、種が熟さずしおれてしまいます。 そのため球根(鱗茎)で増えたクローンと考えられ、時期がくると一斉に花が咲くという事、ぱっと燃え上がるように一斉に開花するという事です。

写真の彼岸花もかたまったところで一斉花が咲き、どれも満開でとても美しかったです。 全部クローンという事なのでしょうか。。?

 彼岸花の花言葉は「悲しき思い出」「あきらめ」「独立」「情熱」。

 能登の方では大雨による災害が起きました。お正月の地震に続き被災された方々は本当に「神も仏もあったもんじゃない!」と心傷つかれたと思います。そのうえで何度もたちあがり、復興にむかってあきらめずに一歩一歩歩まれる姿に心打たれます。

主からの助けと癒しがありますように希望への心が折れないように心よりお祈りします。