2021年12月26日日曜日

20211226水仙

 今週の花は「水仙」、ヒガンバナ科の多年草で球根植物です。原産地はスペインやポルトガルを中心とした北アフリカまでの地中海沿岸やアジア中部地域で、日本には古い時代に中国からはいってきました。写真はニホンスイセンの花で12月中旬から4月頃まで咲いており、白い花の真ん中に黄色い雌蕊が特徴的です。名前の由来は、中国の古典に由来しており、水辺に育ち仙人のように寿命が長く清らかな印象から来ています。福井県の県花になっています。

 境内のあちこちに咲いており、写真は教会ホールの牧師室窓辺近くに咲いている「水仙」です。花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」、ギリシャ神話の美少年ナルキッソスに由来しており、池に映った自分の姿に見とれているのを女神のネメシスが水仙の花に変えたという話から来ており、学名にもナルキッソスの名前が入っています。

 水仙は全草が有毒植物で、誤って食べると吐き下しがひどくなり苦しむことになります。特に、水仙の葉っぱとニラの葉は非常に良く似ており間違って食べてしまうことがあり、私の友人も食べてしまい死ぬ思いをしたと言っていました。見分け方は、水仙の葉は無臭に対し、ニラは独特の匂いがします。また、水仙は鱗茎といって球根になっているのに対し、ニラは髭根といって棒状になっています。鱗茎は毒性が高く食べると死んだ例がありますので気を付ける必要があります。

2021年12月19日日曜日

20211219せんだんの実

 今週の植物は「せんだんの実」、センダン科の落葉高木になる実です。10メートルを超える非常に高い木で春は青葉が美しく、初夏には薄紫色の5弁の竹トンボに似た小さな花が咲き、秋になると2センチほどの楕円形の実ができます。冬には葉が落ちた後、その実が白っぽくなり、陽に当たるとキラキラ輝いているように見えます。漢字では「栴檀」と書きます。日本や中国など東アジアが原産地です。

 教会の入口から駐車場の方を見ると、正面左側に見上げるような大きな木が「せんだん」の木です。京都復興教会のシンボルのような木です。花言葉は「意見の相違」、花の表と裏で異なる色になっていることから来ているようです。

 「栴檀は双葉より芳し」ということわざ(優れた人は幼いころから優れているという意味)の栴檀(せんだん)は、この木ではなく、香木の白檀(びゃくだん)のことです。栴檀はあまり匂いはしません。

2021年12月12日日曜日

20211212富士の峰

 今週の花は「富士の峰」、ツバキ科の常緑小高木、日本が原産地でサザンカの一種です。江戸時代にサザンカのブームが起こり、300種を超える園芸品種が生まれました。富士の峰は別名「峰の雪」とも呼ばれ、純白で八重の花が特徴です。関西生まれのサザンカで、明治の初め頃、イギリスに渡り、現在でも「峰の雪」として栽培されているようです。

 復活の丘(納骨堂)の入口にあり、真っ白な八重の花をたくさん付けているので直ぐにわかりと思います。其枝幼稚園の園庭でもあるので、園児たちを毎日見守ってくれていることでしょう。サザンカの花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」冬の寒さに負けずに奇麗な花を咲かせることから来ているようです。

 サザンカとツバキは同じツバキ科の植物なので非常によく似ていますが、花の咲く時期や散り方、葉っぱの葉脈や淵のギザギザで見分けることができるようです。サザンカは10月から12月頃に対しツバキは少し遅くて12月から4月頃花を咲かせます。花が散る時、サザンカは花弁が少しずつ落ちるのに対し、ツバキは花首から一度に散ります。葉の葉脈がはっきりしているのがツバキで、葉の淵のギザギザがはっきりしているのがサザンカです。しかし、園芸種がたくさん作られたため花の散り方以外で両者を見分けるのは素人では難しいようです。

2021年12月5日日曜日

20211205へくそかずら

 今週の植物は「へくそかずら」、アカネ科のつる性多年草、日本の在来種で、日当たりの良い山野や草地、道端、公園などでよく見かけます。変な名前が付いていますが、葉っぱや茎などを傷つけると悪臭を放つことから「屁糞蔓」と名付けられ、学名にも悪臭という言葉が入っています。英語名もスカンクという言葉が付いています。試しに葉っぱを傷つけてもそれほど臭くはありませんでした。花は8月から9月頃、ラッパ型の小さな白い花が咲き、晩秋から冬に小さな実ができ、緑色から黄褐色に変わり最後は茶褐色になります。この実はクリスマスリースの飾りによく使われます。

 其枝幼稚園の北側フェンスに絡みつくようにたくさんの実が付いています。花言葉は、やはり悪臭のせいで人を寄せ付けないことから「人嫌い」となっていますが、「誤解を解きたい」「意外性のある」というのもあり、名前に似合わない可愛らしい花を咲かせることから来ているようです。

 其枝幼稚園の北側玄関のすぐ横にあり、園児たちや保護者の方も見慣れていると思いますが、傷つけない限り匂いはしないので、この植物の名前がこんな変な名前とは思っておられないことでしょう。地方によっては、花のイメージから「早乙女蔓(さおとめかずら)」と可愛らしい名前で呼ばれているそうです。この植物は触らずに放っておくのが良さそうですね。

2021年11月29日月曜日

20211128ローズヒップ

 今週の植物は「ローズヒップ」、ヒップはバラの果実を指し、薔薇(ばら)の実のことです。写真は、ノイバラのローズヒップで赤くて小さな実が葉っぱの落ちた枝にたくさん付いています。ノイバラは別名「野ばら」とも呼ばれ、バラ科のつる性落葉低木で沖縄以外の日本各地の山野に自生しています。花は初夏に5弁の白い花が咲きます。

 其枝幼稚園の校舎出入口の近くにある今は枯れてしまった枝垂桜の根元にあり、棘のついた枝に1センチくらいの小さな実がたくさん付いています。バラの花言葉は「愛」など色によって多数ありますが、ノイバラの花言葉は「素朴な愛」素朴な花の印象からきている以外に「才能」「詩」などがあり、こちらはノイバラがゲーテ文学のモチーフになったことから来ています。ローズヒップ自体の花言葉もあり「無意識の美」となっています。

 ローズヒップはクリスマスリースの飾りとして用いられる以外に、ビタミンCや植物繊維が豊富なためハーブティーの一種としてローズヒップティーとしても好まれているようです。また、ローズヒップオイルは食用油としてジャム、ジェリー、マーマレードの材料として用いられたり、スキンケアやサプリメントとしても用いられています。

2021年11月21日日曜日

20211121真弓

 今週の植物は「真弓」、ニシキギ科の落葉広葉樹です。東アジアが原産地で日本では沖縄を除く全国の山地などに自生しています。木質は硬くて柔軟性があるため、昔はこの木で弓が作られたことから名づけられました。真は最高のという意味があり、最高級の弓は真弓で作られたようです。花は初夏に小さくて十字型の白い花が咲きます。秋になるとピンク色の実が付き、裂けると赤い種子が出てきます。

 境内のあちこちにあり、写真の木は其枝幼稚園の遊具の丸太小屋直ぐ横に1メートル50センチくらいの高さがあります。成長すると3メートル程になります。花言葉は「真心」「あなたの魅力を心に刻む」など、果実が裂けて真っ赤な種子が見えてくる様子から来ているようです。

 名字で真弓さんという方は全国で3500人ほどおられるようです。昔、弓で手柄を立てて後醍醐天皇から名前を賜った方は京都や九州に多く、その後、織田信長から名前を賜った方は三重県に多くおられます。一番多いのは三重県で1100人ほどおられます。また、名前ではなく地名で真弓という名のついているところもあります。

2021年11月14日日曜日

20211114むべ

 今週の植物は「むべ」、アケビ科の常緑つる性木本植物で、日本をはじめ東アジアが原産地です。漢字で書くと「郁子」。花は4月頃、反り返った形の白くて小さな花が咲きます。10月になると実ができ、最初は緑でだんだんと紫色に変わります。写真の実は少し斑点が出てますが、11月の初め頃までは艶があっていかにもおいしそうでした。11月2日に其枝幼稚園であった収穫感謝祭にはたくさんの「むべ」の実が供えられていました。

 其枝幼稚園の園庭にある砂場の上に藤のように蔓が絡んでいるところにぶら下がっている紫色の実が「むべ」です。花言葉は「愛嬌」、「むべ」によく似た果実で「あけび」がありますが、「あけび」は熟すと裂けて口を開けて笑っているように見えるのに対し「むべ」は裂けずに口を閉じて微笑んでいるように見えることから来ているようです。

 「むべ」という変わった名前の由来は、天智天皇が出先で長寿の老夫婦からこの果実を贈られ食べたところおいしかったので、「むべなるかな(長生きして当然だの意味)」と言ったことから来ています。しかし、「むべ」はほとんど食べるところがなく、中にたくさんの小さな黒い種があり、その周りにあるドロッとしたしたものが少し甘みがある程度で個人的には決しておいしいとは思いません。