今週の花は「ろうばい」、ロウバイ科の落葉樹で漢字では「蝋梅」又は「蠟梅」と書きます。中国が原産地で日本には17世紀頃江戸時代の初期に入ってきました。梅の字が入っていますが梅とは別種です。蝋作りの梅のように見えることや蠟月(旧暦12月のこと)に咲き始めることから名前が付きました。
其枝会館の向かいにある駐輪場の右側にあり、まだ蕾のほうが多いですが、花もちらほら咲いています。花期は12月から2月頃で良い香りがする花です。花言葉は「慈しみ」「ゆかしさ」「先見」など、寒い冬に良い香りのする花を咲かせ人々を嬉しい気持ちにしてくれること、花が下を向いて咲いている様子、他の花に先駆けて開花することなどから来ています。
「ろうばい」は1月の季語になっており、他に早梅、寒梅、冬桜、寒椿、水仙、葉牡丹などがあります。芥川龍之介の句で「蠟梅や 雪うち透かす 枝の丈」というのがあります。芥川にとって蠟梅は特別な花のようで、短いエッセーも書いているようです。義母や妻が好きな花の一つです。
2022年1月17日月曜日
20220116ろうばい
2022年1月9日日曜日
20220109松
今週の植物は「松」、マツ科の常緑高木です。北半球の熱帯直下から北極圏まで広い範囲に100種類ほど分布しており、最近では南半球にも移植されて見ることができるようです。葉っぱが針のように細長く先が尖っていることや松ぼっくり(又は松かさ)と呼ばれる実がなることが特徴です。枝から二股に分かれるているのが二様松、五股に分かれているのが五葉松で、一説によると松という名はこの股が転じたものだと言われています。
松は其枝幼稚園の職員室の前にあり、写真は牧師館を背景に写したものです。昨年暮れに、植木屋さんに剪定していただいたので良い形に整えられています。花言葉は「不老長寿」「哀れみ」「同情」など、不老長寿は松が長命であることから来ており、後の二つは神話から来ています。
松竹梅という言葉があります。いずれも寒い冬を耐えることから中国の文人画の画題として用いられていたのが日本に伝わり、慶事の植物として好まれるようになりました。懐石料理や鰻丼などで松竹梅のランクがあるようですが、本来差はなく、音の響きや日本で縁起物として考えられるようになった歴史的な順序などから便宜的にランク付けされたのが真相のようです。
2022年1月3日月曜日
20220102スノードロップ
今年最初の花は「スノードロップ」、ヒガンバナ科の多年草で、球根で増えます。冬の終わりから春先に花を咲かせ、春を知らせる花として知られており、東ヨーロッパが原産地です。名前は花の形が16世紀頃ドイツで人気のあった涙滴型の真珠のイヤリングに似ていたことから来ています。
車道から教会の出入口を入って直ぐ右側の地面近くに2センチくらいの白い花が下を向いて咲いているのが「スノードロップ」です。写真の花はまだ開花していませんが、2月頃になると大小6枚の花弁が開き中から緑色の芯が見えるようになります。
花言葉は「慰め」「希望」「楽しい予告」などで、キリスト教の伝説では、エデンの園を追われて困っているアダムとイヴが、最初に迎えた冬に降ってきた雪を天使が「スノードロップ」の花に変えて二人を慰めたという逸話があり、そこから花言葉が来ています。
2021年12月26日日曜日
20211226水仙
今週の花は「水仙」、ヒガンバナ科の多年草で球根植物です。原産地はスペインやポルトガルを中心とした北アフリカまでの地中海沿岸やアジア中部地域で、日本には古い時代に中国からはいってきました。写真はニホンスイセンの花で12月中旬から4月頃まで咲いており、白い花の真ん中に黄色い雌蕊が特徴的です。名前の由来は、中国の古典に由来しており、水辺に育ち仙人のように寿命が長く清らかな印象から来ています。福井県の県花になっています。
境内のあちこちに咲いており、写真は教会ホールの牧師室窓辺近くに咲いている「水仙」です。花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」、ギリシャ神話の美少年ナルキッソスに由来しており、池に映った自分の姿に見とれているのを女神のネメシスが水仙の花に変えたという話から来ており、学名にもナルキッソスの名前が入っています。
水仙は全草が有毒植物で、誤って食べると吐き下しがひどくなり苦しむことになります。特に、水仙の葉っぱとニラの葉は非常に良く似ており間違って食べてしまうことがあり、私の友人も食べてしまい死ぬ思いをしたと言っていました。見分け方は、水仙の葉は無臭に対し、ニラは独特の匂いがします。また、水仙は鱗茎といって球根になっているのに対し、ニラは髭根といって棒状になっています。鱗茎は毒性が高く食べると死んだ例がありますので気を付ける必要があります。
2021年12月19日日曜日
20211219せんだんの実
今週の植物は「せんだんの実」、センダン科の落葉高木になる実です。10メートルを超える非常に高い木で春は青葉が美しく、初夏には薄紫色の5弁の竹トンボに似た小さな花が咲き、秋になると2センチほどの楕円形の実ができます。冬には葉が落ちた後、その実が白っぽくなり、陽に当たるとキラキラ輝いているように見えます。漢字では「栴檀」と書きます。日本や中国など東アジアが原産地です。
教会の入口から駐車場の方を見ると、正面左側に見上げるような大きな木が「せんだん」の木です。京都復興教会のシンボルのような木です。花言葉は「意見の相違」、花の表と裏で異なる色になっていることから来ているようです。
「栴檀は双葉より芳し」ということわざ(優れた人は幼いころから優れているという意味)の栴檀(せんだん)は、この木ではなく、香木の白檀(びゃくだん)のことです。栴檀はあまり匂いはしません。
2021年12月12日日曜日
20211212富士の峰
今週の花は「富士の峰」、ツバキ科の常緑小高木、日本が原産地でサザンカの一種です。江戸時代にサザンカのブームが起こり、300種を超える園芸品種が生まれました。富士の峰は別名「峰の雪」とも呼ばれ、純白で八重の花が特徴です。関西生まれのサザンカで、明治の初め頃、イギリスに渡り、現在でも「峰の雪」として栽培されているようです。
復活の丘(納骨堂)の入口にあり、真っ白な八重の花をたくさん付けているので直ぐにわかりと思います。其枝幼稚園の園庭でもあるので、園児たちを毎日見守ってくれていることでしょう。サザンカの花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」冬の寒さに負けずに奇麗な花を咲かせることから来ているようです。
サザンカとツバキは同じツバキ科の植物なので非常によく似ていますが、花の咲く時期や散り方、葉っぱの葉脈や淵のギザギザで見分けることができるようです。サザンカは10月から12月頃に対しツバキは少し遅くて12月から4月頃花を咲かせます。花が散る時、サザンカは花弁が少しずつ落ちるのに対し、ツバキは花首から一度に散ります。葉の葉脈がはっきりしているのがツバキで、葉の淵のギザギザがはっきりしているのがサザンカです。しかし、園芸種がたくさん作られたため花の散り方以外で両者を見分けるのは素人では難しいようです。
2021年12月5日日曜日
20211205へくそかずら
今週の植物は「へくそかずら」、アカネ科のつる性多年草、日本の在来種で、日当たりの良い山野や草地、道端、公園などでよく見かけます。変な名前が付いていますが、葉っぱや茎などを傷つけると悪臭を放つことから「屁糞蔓」と名付けられ、学名にも悪臭という言葉が入っています。英語名もスカンクという言葉が付いています。試しに葉っぱを傷つけてもそれほど臭くはありませんでした。花は8月から9月頃、ラッパ型の小さな白い花が咲き、晩秋から冬に小さな実ができ、緑色から黄褐色に変わり最後は茶褐色になります。この実はクリスマスリースの飾りによく使われます。
其枝幼稚園の北側フェンスに絡みつくようにたくさんの実が付いています。花言葉は、やはり悪臭のせいで人を寄せ付けないことから「人嫌い」となっていますが、「誤解を解きたい」「意外性のある」というのもあり、名前に似合わない可愛らしい花を咲かせることから来ているようです。
其枝幼稚園の北側玄関のすぐ横にあり、園児たちや保護者の方も見慣れていると思いますが、傷つけない限り匂いはしないので、この植物の名前がこんな変な名前とは思っておられないことでしょう。地方によっては、花のイメージから「早乙女蔓(さおとめかずら)」と可愛らしい名前で呼ばれているそうです。この植物は触らずに放っておくのが良さそうですね。