今週の花は「水仙」、ヒガンバナ科の多年草で球根植物です。原産地はスペインやポルトガルを中心とした北アフリカまでの地中海沿岸やアジア中部地域で、日本には古い時代に中国からはいってきました。写真はニホンスイセンの花で12月中旬から4月頃まで咲いており、白い花の真ん中に黄色い雌蕊が特徴的です。名前の由来は、中国の古典に由来しており、水辺に育ち仙人のように寿命が長く清らかな印象から来ています。福井県の県花になっています。
境内のあちこちに咲いており、写真は教会ホールの牧師室窓辺近くに咲いている「水仙」です。花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」、ギリシャ神話の美少年ナルキッソスに由来しており、池に映った自分の姿に見とれているのを女神のネメシスが水仙の花に変えたという話から来ており、学名にもナルキッソスの名前が入っています。
水仙は全草が有毒植物で、誤って食べると吐き下しがひどくなり苦しむことになります。特に、水仙の葉っぱとニラの葉は非常に良く似ており間違って食べてしまうことがあり、私の友人も食べてしまい死ぬ思いをしたと言っていました。見分け方は、水仙の葉は無臭に対し、ニラは独特の匂いがします。また、水仙は鱗茎といって球根になっているのに対し、ニラは髭根といって棒状になっています。鱗茎は毒性が高く食べると死んだ例がありますので気を付ける必要があります。
2021年12月26日日曜日
20211226水仙
2021年12月19日日曜日
20211219せんだんの実
今週の植物は「せんだんの実」、センダン科の落葉高木になる実です。10メートルを超える非常に高い木で春は青葉が美しく、初夏には薄紫色の5弁の竹トンボに似た小さな花が咲き、秋になると2センチほどの楕円形の実ができます。冬には葉が落ちた後、その実が白っぽくなり、陽に当たるとキラキラ輝いているように見えます。漢字では「栴檀」と書きます。日本や中国など東アジアが原産地です。
教会の入口から駐車場の方を見ると、正面左側に見上げるような大きな木が「せんだん」の木です。京都復興教会のシンボルのような木です。花言葉は「意見の相違」、花の表と裏で異なる色になっていることから来ているようです。
「栴檀は双葉より芳し」ということわざ(優れた人は幼いころから優れているという意味)の栴檀(せんだん)は、この木ではなく、香木の白檀(びゃくだん)のことです。栴檀はあまり匂いはしません。
2021年12月12日日曜日
20211212富士の峰
今週の花は「富士の峰」、ツバキ科の常緑小高木、日本が原産地でサザンカの一種です。江戸時代にサザンカのブームが起こり、300種を超える園芸品種が生まれました。富士の峰は別名「峰の雪」とも呼ばれ、純白で八重の花が特徴です。関西生まれのサザンカで、明治の初め頃、イギリスに渡り、現在でも「峰の雪」として栽培されているようです。
復活の丘(納骨堂)の入口にあり、真っ白な八重の花をたくさん付けているので直ぐにわかりと思います。其枝幼稚園の園庭でもあるので、園児たちを毎日見守ってくれていることでしょう。サザンカの花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」冬の寒さに負けずに奇麗な花を咲かせることから来ているようです。
サザンカとツバキは同じツバキ科の植物なので非常によく似ていますが、花の咲く時期や散り方、葉っぱの葉脈や淵のギザギザで見分けることができるようです。サザンカは10月から12月頃に対しツバキは少し遅くて12月から4月頃花を咲かせます。花が散る時、サザンカは花弁が少しずつ落ちるのに対し、ツバキは花首から一度に散ります。葉の葉脈がはっきりしているのがツバキで、葉の淵のギザギザがはっきりしているのがサザンカです。しかし、園芸種がたくさん作られたため花の散り方以外で両者を見分けるのは素人では難しいようです。
2021年12月5日日曜日
20211205へくそかずら
今週の植物は「へくそかずら」、アカネ科のつる性多年草、日本の在来種で、日当たりの良い山野や草地、道端、公園などでよく見かけます。変な名前が付いていますが、葉っぱや茎などを傷つけると悪臭を放つことから「屁糞蔓」と名付けられ、学名にも悪臭という言葉が入っています。英語名もスカンクという言葉が付いています。試しに葉っぱを傷つけてもそれほど臭くはありませんでした。花は8月から9月頃、ラッパ型の小さな白い花が咲き、晩秋から冬に小さな実ができ、緑色から黄褐色に変わり最後は茶褐色になります。この実はクリスマスリースの飾りによく使われます。
其枝幼稚園の北側フェンスに絡みつくようにたくさんの実が付いています。花言葉は、やはり悪臭のせいで人を寄せ付けないことから「人嫌い」となっていますが、「誤解を解きたい」「意外性のある」というのもあり、名前に似合わない可愛らしい花を咲かせることから来ているようです。
其枝幼稚園の北側玄関のすぐ横にあり、園児たちや保護者の方も見慣れていると思いますが、傷つけない限り匂いはしないので、この植物の名前がこんな変な名前とは思っておられないことでしょう。地方によっては、花のイメージから「早乙女蔓(さおとめかずら)」と可愛らしい名前で呼ばれているそうです。この植物は触らずに放っておくのが良さそうですね。
2021年11月29日月曜日
20211128ローズヒップ
今週の植物は「ローズヒップ」、ヒップはバラの果実を指し、薔薇(ばら)の実のことです。写真は、ノイバラのローズヒップで赤くて小さな実が葉っぱの落ちた枝にたくさん付いています。ノイバラは別名「野ばら」とも呼ばれ、バラ科のつる性落葉低木で沖縄以外の日本各地の山野に自生しています。花は初夏に5弁の白い花が咲きます。
其枝幼稚園の校舎出入口の近くにある今は枯れてしまった枝垂桜の根元にあり、棘のついた枝に1センチくらいの小さな実がたくさん付いています。バラの花言葉は「愛」など色によって多数ありますが、ノイバラの花言葉は「素朴な愛」素朴な花の印象からきている以外に「才能」「詩」などがあり、こちらはノイバラがゲーテ文学のモチーフになったことから来ています。ローズヒップ自体の花言葉もあり「無意識の美」となっています。
ローズヒップはクリスマスリースの飾りとして用いられる以外に、ビタミンCや植物繊維が豊富なためハーブティーの一種としてローズヒップティーとしても好まれているようです。また、ローズヒップオイルは食用油としてジャム、ジェリー、マーマレードの材料として用いられたり、スキンケアやサプリメントとしても用いられています。
2021年11月21日日曜日
20211121真弓
今週の植物は「真弓」、ニシキギ科の落葉広葉樹です。東アジアが原産地で日本では沖縄を除く全国の山地などに自生しています。木質は硬くて柔軟性があるため、昔はこの木で弓が作られたことから名づけられました。真は最高のという意味があり、最高級の弓は真弓で作られたようです。花は初夏に小さくて十字型の白い花が咲きます。秋になるとピンク色の実が付き、裂けると赤い種子が出てきます。
境内のあちこちにあり、写真の木は其枝幼稚園の遊具の丸太小屋直ぐ横に1メートル50センチくらいの高さがあります。成長すると3メートル程になります。花言葉は「真心」「あなたの魅力を心に刻む」など、果実が裂けて真っ赤な種子が見えてくる様子から来ているようです。
名字で真弓さんという方は全国で3500人ほどおられるようです。昔、弓で手柄を立てて後醍醐天皇から名前を賜った方は京都や九州に多く、その後、織田信長から名前を賜った方は三重県に多くおられます。一番多いのは三重県で1100人ほどおられます。また、名前ではなく地名で真弓という名のついているところもあります。
2021年11月14日日曜日
20211114むべ
今週の植物は「むべ」、アケビ科の常緑つる性木本植物で、日本をはじめ東アジアが原産地です。漢字で書くと「郁子」。花は4月頃、反り返った形の白くて小さな花が咲きます。10月になると実ができ、最初は緑でだんだんと紫色に変わります。写真の実は少し斑点が出てますが、11月の初め頃までは艶があっていかにもおいしそうでした。11月2日に其枝幼稚園であった収穫感謝祭にはたくさんの「むべ」の実が供えられていました。
其枝幼稚園の園庭にある砂場の上に藤のように蔓が絡んでいるところにぶら下がっている紫色の実が「むべ」です。花言葉は「愛嬌」、「むべ」によく似た果実で「あけび」がありますが、「あけび」は熟すと裂けて口を開けて笑っているように見えるのに対し「むべ」は裂けずに口を閉じて微笑んでいるように見えることから来ているようです。
「むべ」という変わった名前の由来は、天智天皇が出先で長寿の老夫婦からこの果実を贈られ食べたところおいしかったので、「むべなるかな(長生きして当然だの意味)」と言ったことから来ています。しかし、「むべ」はほとんど食べるところがなく、中にたくさんの小さな黒い種があり、その周りにあるドロッとしたしたものが少し甘みがある程度で個人的には決しておいしいとは思いません。
2021年11月7日日曜日
20211107小菊
今日の花は「小菊」、キク科の多年草です。中国から奈良時代か平安時代の初期に薬草や観賞用の花として入ってきたようですが、万葉集には菊の歌はひとつも詠まれていません。鎌倉時代に後鳥羽上皇が菊をデザインした文箱や飾りなどに用いたことから皇室の紋として使われるようになり、今では秋を代表する花となりました。菊には華やかな大輪の花もありますが、小菊は菊人形や盆栽などでよく使われる菊です。
駐車場の一角に黄色い小菊の花がたくさん咲いているのを見ることができます。花言葉は「元気」「純情」など、地面近くに朝晩の寒さにも負けず可憐な小さな花を咲かせることから来ています。
日本の硬貨には色んな植物がデザインされていますがご存じでしょうか。菊は50円硬貨に描かれています。参考までに、1円は若木、5円は稲穂と双葉、10円は唐草と常盤木、100円は桜、500円は桐と竹と橘です。菊は2千円札にも描かれているようです。
2021年10月31日日曜日
20211031ゆず
今週は前回の柿に続き、秋の果実の「ゆず」です。ミカン科の常緑小高木で、初夏の5~6月頃白い花が咲き、7月頃には緑色の小さな実ができ始め、秋になると黄色く色づきミカンより少し大きいサイズになります。漢字では「柚子」と書きます。中国が原産地で日本には奈良時代には入ってきたようです。肩こりや冷え性、腰痛などに薬効があり、柚子湯が知られています。また、お菓子として「柚餅子」も良く知られています。
会堂のホール側から外に出て、池の向かい側、前回紹介した柿の横にあり、大きい実をたくさん付けた「ゆず」を見つけることができます。花言葉は「健康美」「汚れなき人」など、果実の薬効や花が純白であることなどから来ています。
柚子は耐寒性が強く、病害虫も少なく比較的育てやすい柑橘類ですが、成長するのが遅く、「桃栗3年柿8年、柚子の大馬鹿18年」という言葉もあるくらいです。教会の柚子も相当年数が経っていると思われます。毎年11月に開催される教会や其枝幼稚園の収穫感謝祭では柚子も並べられます。枝には鋭い棘があるので取るときには注意が必要です。
2021年10月25日月曜日
20211024かき
今週は「かき」、カキノキ科の落葉樹です。東アジアが原産地で、世界中で栽培されるようになりました。約160種程の品種があり、大きく分けて甘柿と渋柿がありますが、柿にはすべてタンニンという渋み成分が含まれていて、その成分の構造により渋みを感じないのが甘柿です。渋柿も日に当てて干し柿にしたり、酒に付けると渋みが消え甘くなります。
会堂のホールを出た右手側、牧師館の前庭に鈴なりに柿の実がついています。何という品種か分かりませんが、見た目は渋柿の一種だと思われます。柿の花は晩春に大きな緑色の萼の中に薄黄色の小さな雌花が咲きます。花言葉は「自然美」「恵み」など、いずれも柿の実の美しさや美味しさに由来しています。
新築の劇場などで初めて行われる催しを「こけら落とし」と言い、こけらを漢字で書くと「杮」、かきの漢字と同じように見えます。今のパソコンの時代ではフォントの種類により見分けが付かないものもあるようですが、実は違う漢字です。木偏は同じですが、右側の字が「かき」は鍋蓋に巾の組み合わせに対し、こけらの方は縦の棒が一本に繫がっています。ご参考までに。
2021年10月18日月曜日
20211017つわぶき
今週の花は「つわぶき」、キク科の常緑多年草です。漢字では石蕗と書き、葉っぱが蕗(ふき)に似て艶があることから「つやはぶき」と呼ばれ、それが転じて名前が付いたという説があります。また、岩や石の多い荒地にも咲くことから石が付いています。10月中旬から初冬にかけて黄色い花を咲かせます。
境内のあちこちに咲いており、写真は牧師館の前庭に咲いている「つわぶき」です。花言葉は「謙譲」「謙遜」「困難に負けない」など、菊に似た花姿や日陰など悪条件の中でも花を咲かせることから来ています。
土曜日に降った雨の後、急に気温が下がり先週までの暑さは吹き飛び、秋本番となりました。衣替えや暖房も必要になって、体調を崩しやすい季節の変わり目です。新型コロナウィルスの感染者は少なくなりましたが、油断は禁物です。これからはインフルエンザにも気を付ける必要があります。今までの感染対策を継続していきましょう。
2021年10月11日月曜日
20211010秋明菊
今週の花は「秋明菊」、キンポウゲ科の多年草です。中国が原産地でかなり古い時代に日本に帰化した植物です。菊という名がついていますが、菊の仲間ではなくアネモネの仲間です。秋に菊に似た花を咲かせることから名づけられました。濃いピンクで八重の花を咲かせる種類は、別名「貴船菊」と呼ばれ京都の貴船地方が発祥地です。よく見かけるのは一重のピンク色や白色の花です。9月から11月頃まで花を咲かせます。
八重の秋明菊は其枝会館の庭に、一重のピンク色の秋明菊は教会ホールから出て右にある池(通称ガリラヤ池)の淵、白色の秋明菊は其枝幼稚園北側の倉庫の傍に咲いています。花言葉は「忍耐」「薄れゆく愛情」「淡い思い」など、同じ仲間のアネモネの花言葉から来ています。
10月も中旬に入りました。連日夏のような暑さが続いており、マスクをしていると暑苦しくなります。新型コロナウィルスの緊急事態宣言が解除され、少しずつ普通の日常が戻りつつありますが、コロナの第6波は必ずやってくると言われていますので、感染防止対策はしばらく続けていく必要があります。
2021年10月4日月曜日
20211003八重咲酔芙蓉
今週の花は「八重咲酔芙蓉」、アオイ科の落葉低木です。中国、台湾、日本など東アジアが原産地です。芙蓉と酔芙蓉の違いは、花の形が一重と八重との違いのほか、色の変化の違いがあります。芙蓉は色の変化はありませんが、酔芙蓉は朝は白色で、時間が経つにつれてピンク色に変わり、やがて酔ったようにすべてが赤くなります。
其枝幼稚園年中組の前庭、2階からの避難用滑り台の近くに1.5メートル位の小さな木があり、まだ色が変わっていない白い花、一部赤みがかった花、既に全体が赤くなった花が付いています。花言葉は「しとやかな恋人」「心変わり」など、花の雰囲気や花色の変わる様子から来ています。
9月が終わり10月を迎えました。先日の土曜日には台風一過秋晴れの下、其枝幼稚園の運動会が開催され、園児たちが元気一杯動き回る様子を拝見でき、こちらまで元気をもらうことができました。新型コロナウィルスの緊急事態宣言が解除され、人々が一斉に外出しているようです。ウィルスはなくなった訳ではないので、まだまだ感染予防対策を忘れないようにしたいものです。
2021年9月27日月曜日
20210926しょうきらん
今週の花は「しょうきらん」、ヒガンバナ科の多年草で、漢字では鐘馗蘭と書きます。一般には「ショウキズイセン」や「リコリス」と呼ばれています。9月下旬から10月上旬に彼岸花によく似た形の黄色い花が咲きます。同じ名前の花ですが、夏にピン色の花を咲かせるラン科の多年草とは異なります。
境内のあちこちに咲いており、写真は牧師館前の庭に群生している花です。60センチ位の高さの茎の先端に鮮やかな黄色い花がたくさん咲いています。花言葉は「追想」「陽気」「元気な心」など、華やかな花の形や花が咲いているときは葉っぱが付かないことなどから来ているようです。
今週の金曜日から10月に入ります。其枝幼稚園では土曜日に運動会が予定されています。天候が守られ、園児たちが全員元気に参加することができればと願います。一方、緊急事態宣言が解除される見込みで、人出が多くなりそうです。新型コロナウィルスの第6波が来ないことを祈ります。
2021年9月20日月曜日
20210919ひがんばな
今週の花は「ひがんばな」、ヒガンバナ科の多年草で、中国が原産地です。秋の彼岸頃に咲くことから名づけられました。別名は「曼殊沙華」、サンスクリット語の天上に咲く花という意味から来ています。まっすぐに伸びた茎の先に真っ赤な独特の形をした花が咲きます。葉っぱは花が散った後に出てきます。畦道や土手でよく見かけます。
境内のあちこちで咲いています。写真は復活の丘(納骨堂)の近くに咲いています。花言葉は「悲しい思い出」「あきらめ」「独立」など、墓地でよく見かけることや赤い花のイメージから来ているようです。
20日は敬老の日、高齢化が進み65歳以上の人口が約3割、100歳以上の方も86,000人を超えているそうです。元気なお年寄りが周りに一杯いるのは嬉しいことですが、煙たがられる存在にだけはなりたくないものです。
2021年9月13日月曜日
20210912たますだれ
今週の花は「たますだれ」、ヒガンバナ科の球根草です。約40センチ位の高さの細長い葉っぱの先に小さくて白い花が咲き、下の写真のようにたくさん集まると、葉が簾で花が玉のように見えることから名前が付きました。雨上がりに一斉に咲き始めることから「レインリリー」という別名もあります。花期は8月から10月頃まで楽しめます。学名は「ゼフィランサス」、ギリシャ語で西の花という意味があり、原産地は南アメリカや西インド諸島で日本には明治初期に入ってきました。日当たりの良い所であれば日本の各地で見ることができます。
境内のあちこちで咲いていますが、写真は其枝幼稚園職員室前の路地に咲いています。花言葉は「純白な愛」「期待」など、純白の白い花のイメージなどから来ています。
新型コロナウィルスの緊急事態宣言が9月末まで延長されました。引き続き、我慢の日々が続きますが、前を向いて歩んで行きたいものです。
2021年9月6日月曜日
20210905つるぼ
今週の花は「つるぼ」、キジカクシ科の多年草で地下に球根があります。漢字では「蔓穂」と書きます。8月下旬から9月に薄紫色の花が球根から真っ直ぐに伸びた茎の先端に咲きます。はじめは土筆にそっくりで、やがて40センチほどの高さまで成長し、下の方から開花していきます。北海道から沖縄まで日本各地の日当たりの良いところに咲いています。
其枝会館の玄関前の花壇に他の草花の中に埋もれるように咲いているため、見つけにくいかもしれません。花言葉は「我慢強い」「不変」など、毎年、他の草花に埋もれても花を咲かせることから来ています。
9月に入りました。新型コロナウィルスの緊急事態宣言が出ているため礼拝はオンライン礼拝が続いています。コロナウィルスも若い人や子供たちに広がり、医療の逼迫が連日報じられています。一刻も早く終息し、元の生活に戻ることができるようにと祈ります。
2021年8月30日月曜日
20210829吾亦紅
今週の花は「吾亦紅」、バラ科の多年草です。読み方は「われもこう」、花自身が私も紅色ですよと言っているという説から来ています。他に「吾木香」や「割木瓜」と書く場合もあります。日本などの東アジアやシベリアなどが原産地です。1メートル弱の細長い茎に紅色をした土筆(つくし)のような形の花を晩夏から秋にかけて、上の方から下の方へと順番に付けていきます。根茎は生薬として、止血や湿疹に効くようです。
其枝幼稚園職員室前の生け垣の道沿いに数本固まって咲いていますが、あまり目立たないため見過ごしてしまうかもしれません。花言葉は「変化」「もの思い」「愛慕」など、花の咲く場所が変わっていくことや秋風に吹かれて揺れている様子から来ているようです。
今週から9月に入り其枝幼稚園も2学期を迎えます。緊急事態宣言が出ているため当面は午前のみの保育となるようです。園児たちが元気で登園してくれることを祈ります。
2021年8月23日月曜日
20210822丸葉萩
今週の花は「丸葉萩」、マメ科の落葉低木です。萩は秋の七草の一つですが、花の咲く時期は6月頃から10月頃までと長い期間です。宮城野萩が良く見かける萩で、山萩や白萩などの種類があり、丸葉萩は名前の通り葉が丸く楕円形になっているのが特徴です。参考までに、秋の七草はハギ、キキョウ、クズ、フジバカマ、オミナエシ、オバナ、ナデシコとなっています。
教会堂の向かい側駐車場寄りの塀沿いにあり、まだ花はたくさんは咲いていません。花言葉は「成功」「思いのまま」となっています。
今週の水曜日から小学校が2学期を迎えます。其枝幼稚園も火曜日から3日間夏期保育が行われます。長い夏休みも終わりに近づいて来ました。コロナ禍でいつもとは違う過ごし方になったかも知れませんが、皆さん元気に2学期を迎えられることを祈ります。
2021年8月22日日曜日
20210815さるすべり
今週の花は「さるすべり」、ミソハギ科の落葉中高木です。漢字で書くと猿滑ですが、百日紅とも書きます。幹がツルツルとして滑りやすいことから名が付きました。百日紅は、紅色の花が長い間咲くことから来ています。会堂の近くには紅色の花が咲いており、写真の白い花の「さるすべり」は其枝幼稚園の職員室の前にあります。
中国が原産地で、花は夏から秋にかけて咲きます。花言葉は「愛嬌」「雄弁」など、前者は猿も滑る様子から、後者は長い間咲き続けて存在をアピールしていることから来ています。
先週は日本列島を覆いつくすように雨雲が連なり、各地で豪雨のため洪水や土砂崩れが発生し大きな被害をもたらしました。まだ暫く雨が続くようですが、これ以上、災害が起こらないことを祈ります。コロナ禍も勢いが増しており終息の兆しも見えません。各自が自分や家族の命を守る対策が必要です。
2021年8月9日月曜日
20210808マリーゴールド
今週の花は「マリーゴールド」、キク科の花でほとんどは一年草です。メキシコが原産地で、春から秋にかけて次々とオレンジ色、黄色や橙色の花を咲かせます。年に10回ほどある聖母マリアの祭日にいつもこの黄金色の花が咲いたことから名前が付きました。花壇などにいろんな色のマリーゴールドが植えられて人々の目を楽しませてくれますが、匂いは除虫の効果があるほど異臭がします。
其枝幼稚園北側玄関を入って正面の花壇に植えられており、色鮮やかな花が園児たちや礼拝出席者の方を迎えてくれます。花言葉は「健康」「変わらぬ愛」「悲しみ」など、前二つは長い間咲き続けることから来ており、最後のはギリシャ神話から来ています。
コロナ禍の中で行われた東京オリンピックも色んなドラマを繰り広げて閉幕となりました。この間、感染者数は過去最高を記録し、ますます医療の逼迫が懸念されます。子供たちにとって夏休みが有意義で楽しいものとなりますよう祈ります。
2021年8月2日月曜日
20210801ひおうぎ
今週の花は「ひおうぎ」、アヤメ科の多年草で、漢字では「檜扇」と書きます。葉の並びが扇状で檜扇(ヒノキの扇子)に似ていることから名前が付きました。夏に行われる祇園祭や天神祭では床の間や軒先に飾られます。花が枯れた後、和歌で黒や夜の枕詞となっている「射干玉(ぬばたま)」と呼ばれる真っ黒な種子ができます。
其枝幼稚園職員室の向かい側の生け垣にあり、扇状の葉っぱの先端にオレンジ色に赤い斑点がある鮮やかな花が数輪咲いています。花言葉は「誠実」「誠意」「個性美」など。
新型コロナウィルスの感染が止まらず、第5波の大きな波が日本全国を襲っています。京都も一日当たりの感染者数が過去最高を記録しました。夏休みに入って、今まで我慢していた人も家でじっとしておられなくなったのかも知れません。しかし、医療のひっ迫が懸念される今は忍耐するべき時だと思います。オリンピックを家のテレビで観戦することにしましょう。
2021年7月26日月曜日
20210725アベリア
今週の花は「アベリア」、スイカズラ科の常緑低木です。19世紀のイギリス人医師の名前から来ており、日本名は「花園衝羽根空木(はなぞのうつばねうつぎ)」と呼ばれています。19世紀にイタリアで観賞用植物として栽培され、世界各地に広まりました。春から秋に長期間にわたって、鐘形の可愛らしい白くて小さい花が咲き、甘い香りがします。
牧師館の前庭にある大きな木(栴檀)の根元近くにある竹垣の所にあり、白い花をたくさん見ることができます。花言葉は「強運」「気品」「謙虚」など、暑い夏でも長期間咲くことや、花姿の雰囲気から来ているようです。
オリンピックが始まり、アスリートたちの姿に感銘を受けますが、一方では新型コロナウィルスの第5波が来ており感染拡大と医療のひっ迫が懸念されます。夏休みに入り、暑さ対策と感染防止対策には万全を期したいものです。
2021年7月18日日曜日
20210718ムクゲ
今週の花は「ムクゲ」、アオイ科の落葉低木です。漢字は「木槿」又は「槿」と書き、中国が原産地で、日本には平安時代に入ってきました。韓国の国花となっています。6月下旬~9月頃開花し、庭木や夏の茶花として親しまれています。聖書に出てくる「シャロンのバラ」はこの花のことです。同じ種類の「フヨウ」や「ハイビスカス」と良く似ていますが、花や葉の形が異なっており、ムクゲの方が少し小ぶりです。
境内のあちこちに咲いています。写真は教会堂の向かい側の植え込みにあり、2メートル位の高さの所に薄ピンク色の花を咲かせています。花言葉は「信念」「新しい美」など、十字軍がシリアから持ち帰った花であることや花が次々と出てくることから来ています。
先週、近畿も梅雨明けとなり夏本番を迎えます。新型コロナウィルスも第5波の到来が心配され終息の気配は見られません。去年にひく続き辛抱の日々が続きます。オリンピック、パラリンピックが開催されますが、盛り上がりはなく、早く無事に終わることを祈るばかりです。
2021年7月12日月曜日
20210711おにゆり
今週の花は「おにゆり」、ユリ科の多年草です。グアムや東アジアが原産地で、日本の各地で自生しています。草丈の高さは2メートルほどにもなる大型のユリで、花弁はオレンジ色で反り返っており、暗紫色の黒っぽい斑点が赤鬼を連想させることから名づけられました。7月~8月頃、花を咲かせます。英語名は「タイガーリリー」となっています。
其枝会館前の幼稚園出入口手前、駐輪場側の草むらの中にあり、写真の花が大人の背丈ほどの高さの所にいくつか咲いているのを見つけることができます。花言葉は「華麗」「愉快」「賢者」など、前二つは花の華やかさから来ており、賢者は虎のイメージから来ています。
東京は4度目の緊急事態宣言が出され、オリンピックもほとんどが無観客となってしまいました。予想されたこととは言え、対応のまずさが目立ちます。中止や延期の策は取れなかったのかと思います。
2021年7月4日日曜日
20210704やぶかんぞう
今週の花は「やぶかんぞう」、ユリ科の多年草で、6月~8月頃ユリに似た八重の色鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。中国が原産地で日本には有史以前に渡来し、本州以南の野原などで自生しています。花は一日で枯れてしまうように見えることから、別名「忘れ草」と呼ばれ、万葉集でもこの名で詠まれています。
教会堂の向かい側の生け垣や其枝幼稚園の職員室の向かい側にオレンジ色の花を見つけることができます。花言葉は「憂を忘れる」「愛の忘却」「順応性」など、「忘れ草」のイメージから来ています。
梅雨の最中、熱海の方で土石流が発生し、大きな被害が出ているようです。梅雨明けまで油断は禁物です。被災された方の上に主の慰めと励ましがありますよう祈ります。
2021年6月28日月曜日
20210627くちなし
夏至が過ぎ、今年も後半へと向かいます。コロナ禍のなかオリンピック・パラリンピックが開催されようとしていますが、果たして大丈夫か心配です。
今週の花は「くちなし」、アカネ科の常緑低木です。東アジアが原産地で日本では静岡より西で良く見られます。花は6月~7月頃咲き、良く見かけるのは6弁の一重の花ですが、写真の花は八重の花です。純白で良い香りがします。名前はくちなしの実が熟しても割れないことから来ています。ただし、八重のくちなしは実が付かないようです。
教会堂の向かい側の生け垣に2本くちなしの木があり、白い花を見つけることができます。花言葉は「とても幸せ」「喜びを運ぶ」「優雅」など、良い香りがすることから来ているようです。
2021年6月20日日曜日
20210620がく紫陽花
緊急事態宣言は今日で終わり、明日からまん延防止等重点措置が始まります。ようやくワクチン接種を受けたという方も周りに増えてきましたが、2回摂取した方はほとんどおられません。まだまだ用心が必要です。
今週の花は「がく紫陽花」、アジサイ科の落葉低木です。日本が原産地で周りに花のように見えるのは装飾花と呼ばれ萼(がく)です。真中に粒のように咲いているのが花です。この紫陽花が品種改良により良く見かける手毬型のホンアジサイが生まれました。
写真の「がく紫陽花」は「隅田の花火」という銘柄で其枝会館の庭に咲いており、まるで打ち上げ花火のような20センチ位の大きな花をたくさん見ることができます。花言葉は「謙虚」、ホンアジサイに比べるとボリュームがなくあまり派手さがない所から来ているようです。
2021年6月13日日曜日
20210613ぎぼうし
緊急事態宣言は6月20日までとなっていますが、新型コロナウィルスの感染者は下げ止まりになっているようで、心配な状況です。
今週の花は「ぎぼうし」、ギボウシ科の多年草です。変わった名前の由来は、花の蕾が橋の欄干を飾る「擬宝珠」に似ていることから来ています。6月~7月頃薄紫色の花を咲かせ、一日で枯れてしまいます。葉っぱは根元から生えて明るい緑色の幅広で大きな形をしています。学名は「ホスタ」と言い、オーストリアのお医者さんの名前から来ています。
其枝幼稚園職員室の前の道沿い、駐輪場側に高さ50センチ位の所に花が咲いています。花言葉は「落ち着き」「鎮静」「冷静」など、花が控えめに咲いている様子から来ているようです。
2021年6月7日月曜日
20210606柏葉あじさい
6月に入り、梅雨は中休みで爽やかな日々が続いています。連日、新型コロナウィルスのニュースばかりでしたが、久しぶりに陸上100メートルで9秒95の日本記録が出たという明るいニュースがありました。
今週の花は「柏葉あじさい」、アジサイ科の落葉低木で5月~7月頃、白い花が咲きます。よく見かける手毬型のアジサイとは異なり、円錐状に咲く独特の形をしています。北米東南部が原産地です。葉っぱの形が「柏」の葉に似ていることから名づけられました。
教会堂のホール側の出入り口から出て右側にある小径の途中に見つけることができます。まだ、一輪しか咲いておらず、先の方は開花していないので何となく貧弱に見えてしまいます。2018年6月3日のブログで紹介したときはもっとたくさんの花が咲いていました。花言葉は、「慈愛」「清純」「優美」など、白い花姿から来ているようです。
2021年5月30日日曜日
20210530つつじ
本来であれば明日で緊急事態宣言が解除されて次週から通常の礼拝に戻るところでしたが、6月20日まで延長されました。まだしばらく忍耐の日々が続きます。
今日の花は「つつじ」、ツツジ科の常緑又は落葉性の低木です。世界中で品種改良が行われ約300種以上の種類があり、大きさや色の種類が豊富にあります。4月から6月まで花が咲きます。漢字は非常に難しく「躑躅」と書きます。足偏になっているのは「見る人が足を止めるほど美しい」ということが由来しています。
境内のあちこちに咲いていますが、写真は復活の丘(納骨堂)の階段の所にあるツツジです。花言葉は一般的には「節度」「慎み」となっています。あまり大きくなく、道端に控え目に咲いている様子から来ているようです。
2021年5月23日日曜日
20210523せんだん
今日のペンテコステ礼拝はオンラインで守りました。ペンテコステは弟子たちに聖霊が降り、教会の始まりとなった大切な記念日です。
今週の花は「せんだん」、センダン科の落葉高木です。教会の木も高さは約10メートルほどあり、すぐ近くにある「栃の木」と高さを競っています。花は5月~6月頃、薄紫色の花をたくさん咲かせます。高い所に咲くので全体が白っぽく見えますが、一つ一つの花は写真のように5弁の小さな花で真中には濃い紫色の雄蕊があります。
牧師館の前庭にあり、駐車場から見ると全体が良く見えます。花言葉は「意見の相違」となっています。ことわざの「栴檀は双葉より芳し」の栴檀は本当は香木の白檀のことを指すため、良く間違えられることから来ているようです。
2021年5月16日日曜日
20210516レモンの花
昨日から雨が降り始め、今日、観測史上最も早い梅雨入りとなりました。昨年より25日も早いそうです。適度に降って、梅雨明けも早くなれば良いですね。
今日の花は「レモンの花」、ミカン科の常緑低木です。原産地はヒマラヤ山麓のインドで、日本では明治初期に栽培が始まりました。レモンといえば黄色い卵型の酸っぱい柑橘類を思い浮かべますが、花は5弁の白い花を年に数回咲かせます。我が国のレモン生産量は広島が1位で、愛媛が2位となっています。
教会堂ウッドデッキ前の生け垣、街灯右側にある細長い木がレモンの木で、写真にある白い花が一輪咲いているのが見えます。花言葉は「誠実な愛」「思慮分別」など、花の良い香りのイメージから来ているようです。レモンの実の花言葉もあり「情熱」、果汁の強い酸味のイメージから来ているようです。
2021年5月9日日曜日
20210509のばら
今日は母の日、すべて人は母の胎から生まれてきます。アメリカから始まった母に感謝するこの記念日は日本でも定着しカーネーションが定番のプレゼントとなっています。
今週の花は「のばら」、バラ科のツル性落葉低木です。日本各地の山野に多く自生しており、枝に棘があることから「野茨(ノイバラ)」とも呼ばれています。日本を代表する野生のバラで、蕾は淡いピンク色をしており、開花すると真中に黄色い雄蕊と五弁の白い花を咲かせます。この花を題材に「野ばら」という有名な声楽曲がシューベルトなどによって作られています。
駐車場の金網フェンスの所や其枝幼稚園園庭の枝垂れ桜の根元辺りにあり、たくさんの白い花が咲いています。花言葉は「素朴な愛」「素朴なかわいらしさ」など、花の作りが一重であまり複雑でないことから来ているようです。
2021年5月3日月曜日
20210502ナルコユリ
緊急事態宣言が出されて1週間が経ちましたが、感染者数は横ばいで減少する気配がありません。引き続き一人一人の感染予防対策が必要です。
今週の花は「ナルコユリ」、ユリ科の地下茎によって増える多年草です。5月~6月頃、大きさ2センチくらいで筒状の緑白色の花が一つの枝にたくさん並んで咲きます。その様子が鳴子(鳥を追い払うための道具)に似ていることから名づけられました。
其枝幼稚園の職員用玄関先左側、高さ50センチくらいの所に葉に隠れるように一見スズランのように見えるのが「ナルコユリ」です。花言葉は「懐かしい音」「元気を出して」「小さな思い出」など。花の形がスズランに似ていることから来ているようです。
2021年4月25日日曜日
20210424さくらんぼ
今日から京都府にも三度目の緊急事態宣言が出されました。変異型ウィルスによる第4波の到来で終息の見込みが立ちません。三蜜を避けマスク着用や手洗いによる予防対策を続ける必要があります。
今週の植物は「さくらんぼ」、バラ科の果樹で、和名は「桜桃」と言います。江戸時代に中国から日本に渡ってきました。桜に似た花が咲いた後、実ができ食べられます。日本では山形県がさくらんぼの生産地として有名で約7割を占めています。
其枝幼稚園の園庭南側、納骨堂入り口のすぐ横にあり、赤い実がたくさん枝に付いています。鳥の好物でもあり、早く採らないと食べられてしまいます。花言葉は「小さな恋人」「幼い恋」「善良な教育」など、さくらんぼの実の付き方が一対になっていることから来ているようです。
2021年4月18日日曜日
20210418むべの花
新型コロナウィルス変異株の急速な拡大により、京都を含め10都府県に「まん延防止等重点措置」が出されています。まだまだ心配な状況で、各自の基本的な感染防止対策を続けていく必要があります。
今週の花は「むべの花」、アケビ科のツル性常緑木本性植物です。日本が原産地で花は4月~5月頃、少し紫がかった白っぽい花がバナナの皮を剥いだように下を向いて咲きます。秋になるとアケビのような実ができ、昔、天智天皇の時代(紀元7世紀)に不老長寿の実として朝廷に献上され、「むべなるかな(もっともなことだの意味)」と天皇が言われたことから名前が付きました。
其枝幼稚園の園庭にある砂場を覆うようにムベの木が茂っており、花が一杯咲いています。花言葉は「愛嬌」、むべの実の可愛らしい様子から来ているようです。
2021年4月11日日曜日
20210411ブルーベル
新型コロナウィルスは相変わらず感染者が収まらず、第4波到来の兆しがあり、京都も明日から5月5日まで「まん延防止等重点措置」が取られることとなりました。今しばらく我慢の日々が続きます。
今週の花は「ブルーベル」、キジカクシ科の多年草で球根植物です。青紫色で3センチくらいの釣り鐘状の花姿で先端は少しカールしています。4月~5月頃花を咲かせ、イギリスでは春を告げる花として親しまれています。
駐輪場の幼稚園側、牧師館寄りに釣り鐘状の濃い青紫色の花が咲いているのが「ブルーベル」です。花言葉は「謙遜」「変わらぬ心」など、ずっと下を向いて咲いている姿から来ているようです。
2021年4月5日月曜日
20210404ビバーナム
2021年度を迎え、最初の聖日はイースターということで多くの方が礼拝に集われました。入り口では恒例のイースターエッグも配られ、復活のメッセージに励まされました。
今週の花は「ビバーナム」、スイカズラ科の常緑低木です。ビバーナムにはいくつか種類があり、写真は「ティヌス」という種類と思われます。日本原産の「カマズミ」もビバーナムの一種ですが、ティヌスは南ヨーロッパ原産の花です。4月~5月に小さい白い花が塊となって手毬のような形になります。秋には青紫色の果実を付けます。
教会入口から入って5メートル位進んだ右側の塀沿いに、高さが1メートル位の所に白い花の塊をたくさん付けた木が「ビバーナム」です。花言葉は「誓い」「落胆」「茶目っ気」など。
2021年3月28日日曜日
20210328糸水仙
例年よりも早く、ここ京都山科の桜が満開となりました。今日は生憎の雨模様ですが、今週1週間は桜を楽しむことができそうです。
今週の花は「糸水仙」、ヒガンバナ科の植物です。水仙は色んな種類があり、良く見かけるのは、日本水仙、ラッパ水仙などです。地中海沿岸が原産地で中国を経由して日本に渡ってきました。「糸水仙」は名前が示すように葉が糸のように細長いのが特徴で、小さくて黄色い花を咲かせます。
会堂沿いのウッドデッキが終わるところから左に行く小径の入り口近くにある鉢植えに黄色い花が咲いています。花言葉は「思い出」、3月16日の誕生花になっています。
2021年3月22日月曜日
20210321日向水木
其枝幼稚園の卒園式が行われ、12名の園児たちが元気に巣立っていき、小学校に進学します。新しい環境の中でたくましく成長していくことを願っています。
今週の花は「日向水木」、マンサク科の落葉低木です。3月中旬から4月初旬頃、1センチほどの薄黄色の花を枝一杯に咲かせます。日本が原産地で、水木という名前が付いていますが、ミズキやハナミズキとは別の種類で、全然似ていません。日向(宮崎県)には自生していないので、明智日向守光秀に由来しているようです。
駐輪場の西側(教会側)に牧師館の前と駐車場側の2か所に咲いており、薄黄色の花をたくさん付けた日向水木を見つけることができます。花言葉は「思いやり」「信頼」「神秘」など。
2021年3月14日日曜日
20210314杏花
広島から桜の開花の便りが届きましたので、京都の桜も来週あたりには開花し始めるのではないかと期待しています。
今週の花は「杏花(あんず)」、バラ科サクラ属の落葉小高木です。中国が原産地で平安時代に渡来しました。「杏」「杏子」とも書きます。桜より早く葉に先立って淡紅色の花を咲かせます。今はまだ蕾の方が多く、今週中には枝一杯に開花し、桜の花と間違える方がおられるかも知れません。
其枝幼稚園園庭の丸太遊具の近くにある大きな木が「杏花」の木で、初夏になると梅に似た果実が実り、熟すと甘くなります。花言葉は「臆病な愛」「乙女のはにかみ」など、桜に比べて控えめな感じのする印象から来ているようです。
2021年3月7日日曜日
20210307さんしゅゆ
今日はレントの第3礼拝、以前のように会堂で礼拝を捧げることができるようになりました。近くから遠くからたくさんの方が集われ、そのお顔には安堵と喜びの様子が伺われました。
今週の花は「さんしゅゆ」、ミズキ科の落葉小高木です。中国や朝鮮が原産地で、漢字では「山茱萸」と書き「茱萸(しゅゆ)」はグミの意味で、秋にグミのような赤い実を付けることから名づけられました。2月から4月に葉が茂る前に黄色い花が枝に咲くので、別名「春黄金花」とも呼ばれています。
駐輪場の幼稚園側にあり、ごつごつした木に黄色い小花が集まって枝のあちこちに咲いています。後ろには乙女椿のピンク色のかわいい花も咲いており、春の華やかな訪れを見せてくれています。花言葉は「持続」「耐久」「強健」など、秋にできる赤い実が滋養強壮などの漢方薬として用いられることから来ているようです。
2021年3月1日月曜日
20210228レンテンローズ
京都府の緊急事態宣言が解除され、3月から礼拝やその他の集会も通常に戻ることになりました。春と共に人出も多くなることが予想され、コロナ禍の第4波も心配されます。三蜜を避けて、感染予防対策を講じる必要があります。
今週の花は「レンテンローズ」、キンポウゲ科の多年草です。同系の花でクリスマスローズがあり、日本では同じ花と思われていますが、厳密には違う種類です。名前はレント(受難節、イースター前の40日間)の頃に咲くことから来ています。ギリシャやトルコが原産地で、花のように見えるところは咢(がく)で花は中心部にある線状のものです。花の色は薄紫や白、ピンク、薄緑と多様です。地上約40センチから50センチの所で下を向いて咲いています。
境内のあちこちにあり、上の写真は牧師館玄関の横、下の写真は会堂の向かい側塀沿いに咲いています。花言葉は「私の心を慰めて」、古代ギリシャ時代にレンテンローズの根がうつ病の治療に用いられたことに由来しているそうです。
2021年2月22日月曜日
20210221ミモザ
先週の凍えるような寒波が去り、春の陽気がやって来ました。寒暖差が20℃ほどあり体調を崩さないように気を付けたいものです。
今週の花は「ミモザ」、マメ科アカシア属の植物でフサアカシアやギンヨウアカシアなどのアカシア属の木の俗称です。イギリスで南フランスから輸入されるフサアカシアの切花を「ミモザ」と呼んだことから来ています。オーストラリアが原産で3月~4月頃黄色い花を枝一杯に咲かせます。
会堂の西側道路沿いにあり、オリーブの木の横にある高さ3メートルほどの木です。鮮やかな黄色い小さな花が集まって丸いボール状の塊が枝一杯に付いています。花言葉は「秘密の恋」「友情」など、インディアンが思いを寄せる人にアカシアの花を贈ったことから来ています。また、イタリアでは「ミモザの日」があり、男性から妻や恋人などにミモザの花を贈る習慣があるそうです。